【第40回全日本少年サッカー大会】 レノファ山口、サガン鳥栖から読み取れたJクラブの一貫したサッカーの芽生え/決勝大会レポート
2016年12月28日
大会情報トップよりも個性が溢れるジュニアチームのサッカー
もう一つ、トップチームからの一貫したサッカーをプレーで示してくれたチームがある。サガン鳥栖だ。彼らもまた形だけでなく、同じ精神を持って自分たちのオリジナルに昇華していた。
全員が体を張って球際を激しく、奪ったボールを縦へ素早く動かす。その勝利に対する直線的なサッカーはトップの選手たちが見せるものの生き写しだった。形にこだわりはない。とにかく相手が保持するボールを激しく奪いに行く。そして、ボールを取れば一気にFWにロングボールを送る。サイドを深くえぐるのではなく、相手の守備陣形が整う前にアーリークロスを選択する。
ただ彼らもレノファ山口ジュニアの選手たちと同様、自分たちの良さをプラスしていた。それは、高いテクニックを備えた選手がゲームメイクをしていたことだ。足元のショートパスを織り交ぜることで、トップチームにはないリズムとチャンスメイクまでの多様性を生んでいた。
このことは、近年停滞していたJリーグの成長がまた動き始めた証といえる。単に形を模倣する一貫したスタイルではなく、クラブの形を成す核の部分=精神性をプレーで体現できるようになったチームが現れ始めたからだ。今後、ジュニアをはじめとしたJ下部組織のチームはよりクラブ色が出てくるだろう。ここから平均化した選手育成を抜け出し、個性的な選手育成が始まることを期待したい。
取材日記や速報結果は、第40回全日本少年サッカー大会 特設ページから
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!2025.05.18
-
「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.05.15
-
【JFA/Jリーグポストユースマッチ 関西学生選抜戦】U-22 Jリーグ選抜メンバー発表!2025.05.12
-
U-15日本代表、クロアチア遠征参加メンバー発表!2025.05.08
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- U-15日本代表、クロアチア遠征参加メンバー発表!
- 「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!
- 「JFA アディダス U-12 DREAM ROAD」スペイン遠征参加メンバー発表!全少で活躍した選手を中心にチームを構成
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- 元日本代表MF石川直宏が乗り越えた“成長期の壁”。小学生時代は無敵でも「昨日できていたことができなくなる」
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 試合を経験する機会が少ない
- 「オスグッド病」「シーバー病」「疲労骨折」etc… スポーツ障害の原因と予防法を知る