自分の感情にフタをしないために――。家庭でできる“感情当てクイズ”で子どもとのコミュニケーションを図る

2016年12月28日

コラム

親子でできる感情当てクイズ

【感情に気づくワーク1 親子でやってみよう! 感情当てクイズ】

 相手の感じている感情を当てるゲームです。

 まず、相手に見えないようにして、お互いに最近あった出来事と、その出来事で感じた感情を3つ紙に書き出します。

(例)
●親
①出来事……電車に乗ったらすごく混んでいて座れなかった
 感情……しんどい
②出来事……ずっと探していた本が見つかった
 感情……うれしい
③出来事……久しぶりに友だちとランチをした
 感情……楽しい

●子
①出来事……自分は悪くないのに先生に怒られた
 感情……むかつく
②出来事……授業中に手をあげたら指された
 感情……ドキドキ
③出来事……学校からの帰り道で大きな犬に吠えられた
 感情……怖い

 どちらが最初に問題を出すか、順番を決めます。

 問題を出す人が出来事だけを言ったら、答える人はそれについて相手が感じた感情を当ててください。

 問題を出す人に質問してもOKです。ただし、問題を出す人は感情を表現する言葉を使ってはいけません。

 紙に書き出していたとおりの感情のみが正解です。たとえば、「しんどい」なら、「苦しい」「つらい」などは正解ではありません。

 正解したら、次の問題を出題します。

 3分以内に3つとも当てることができたら交代します。3分以内に正解できなかったら、その人の負けになります。

 このゲームをやってみると、他人が感じている感情を当てることは意外に難しいことがわかります。

 親であるみなさんが、普段子どもが感じていることをどのくらい勝手に予想して決めつけているかを、ぜひ感じてみてください。

 子どもにかぎらず、人というのは、自分の感じている感情をズレなく理解してくれる人に対して信頼を寄せます。


プロフィール

著者:
森川陽太郎
OKラインメンタルトレーナー。1981年東京生まれ。サッカー選手としてスペインやイタリアでプレーし、26歳で引退。その後、心理学やメンタルトレーニングを学び、株式会社リコレクト設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法で、トップアスリートや子ども、企業向けに「結果を出す」ためのメンタルサポートサービスを展開。著書に『絶対的な自信をつくる方法』(ダイヤモンド社)、『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』(かんき出版)などがある。「OKライン」は「報道ステーション」「テストの花道」「Rの法則」などのテレビ番組や各種メディアで数多く取り上げられたほか、タイの子育て雑誌FQ Thailandでも特集を組まれ紹介されている。子どもに対してのトレーニングでも受験、スポーツ、コミュニケーションなど様々な分野での実績多数。墨田区私立幼稚園連合会や、様々なスポーツチームの保護者に向けた講演も行っている。


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本番に強い子の育て方

【著者】森川陽太郎


 

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