「日本ほどすばらしい才能に溢れた子どもが多くいる国を見たことがないが…」ドイツから見た日本の育成年代が抱える問題点とは
2017年01月24日
コラム各年代のドイツ代表監督を務めた経歴を持つベルント・シュトゥーバー氏は、来日した際に日本の育成年代の現場に立った経験もある。そんな彼が感じた日本サッカーの問題点とは。『世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶ サッカー年代別トレーニングの教科書』から一部抜粋し紹介する。
(取材●中野吉之伴 構成●木之下潤 写真●Getty Images)
『世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶ サッカー年代別トレーニングの教科書』より一部転載

大切なのは『ゴールを狙い、ゴールを守る』こと
――シュトゥーバーさんは日本サッカーそのものをどう見ていますか?
「日本人選手について悪くいう監督は知らない。ポジティブなものばかりだ。文句を言わないし、90分間一切力を抜かずに戦い続ける彼らに感謝していることは多い、と。
しかし、多くのことはうまくこなすが、決定的な状況でのプレーでミスをしてしまう。力強さや最後のスピード、プレッシャーの中でも冷静な判断で相手をいなすといったものが足らない。これは、日本に行って実際にサッカーを見て感じた個人的な見解だが、自分が勝負を決めるという人間性を培うことが日本社会の伝統や美徳と相成れにくいのではないだろうか。礼儀正しく、親切で、相手を嫌がらせない。
だが、批判的な状況になってもそれをはねのけ、自らで突破口を開くというメンタリティが重要なこともあり、サッカーではそういうことも必要なのだ。香川真司は例外的な存在で、興味深い実例だよ。ドイツに来る前、日本ではそう高く評価されていなかったはずだ」
――そういうメンタリティの面で、7、8歳の子を比べてみると、日本とドイツに違いはありません。日本でも、そのくらいの年齢の子はボールにどんどん向かっていくんです。
「それどころか、日本の方が上だ。運動能力が高く、コーディネーション能力が優れ、技術レベルも高い。私は12〜13歳の子どもについて、日本ほどすばらしい才能に溢れた子どもが多くいる国を見たことがない。学習意欲も溢れている。
でも、そんな才能を持った子どもたちが、サッカーを知らない指導者の下で練習を積むとどうなる? サッカーで一番大切なことを伝えられていない。大切なのは『ゴールを狙い、ゴールを守る』ことだ。パス、走る、パス、走る、パス、走る…。
しかし、それだけではいい選手にはなれない。どこかの選抜チームではなくともすばらしい選手がたくさんいる。ただ、彼らはサッカー人生を重ねるほどに、サッカーを習い損なっている。『何が大事か』『何をしなければならないのか』を学べないからだ」
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