「日本ほどすばらしい才能に溢れた子どもが多くいる国を見たことがないが…」ドイツから見た日本の育成年代が抱える問題点とは

2017年01月24日

コラム

自国の根幹を形成するには長い目で時間をかけること

――まずはしっかりとトレーニングができる状況、環境を作り上げることが最優先事項ですね。『日本人選手に決定力があるのかないのか』の議論をするのはそれからです。

「たとえば、60人の部員がいるから難しいと嘆く指導者もいるだろう。しかし、日本では3〜4時間トレーニングをしたりするのだろ? それならば、20人ずつそれぞれ1時間から1時間半の練習をやった方がずっと効率がよく、効果的だ」

――本当です。「全員で一緒に」ということを優先させるために、トレーニングの質が下がってしまうのではもったいないです。あとトレーニング時間が長いということについて、こんな話を聞いたことがあります。先ほどのドイツの5部リーグチームの監督に聞いたのですが、そのチームでプレーしていた日本人選手は90分の練習だと少なすぎると感じ、空いた時間に自主練習で追い込みをかけないと不安になってしまうそうです。でも、そこで力を使うから、通常の練習で力を発揮できないという矛盾になっていたそうです。

「練習時間は少ない方がいいということを知るのは大事だ。そこに質が伴っていれば、ね。日本で私がトレーニングを指導して75〜90分で『今日はここまで』というと全員がビックリしている。まだ半分ぐらいだと思っているから(苦笑)」


【1/22トークイベント】中野吉之伴氏×末本亮太氏『ドイツサッカーの育成文化をどう日本に落とし込むか』


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