本格的な『卒団アルバム』をつくるのって難しいですか? 経験者に聞いてみた
2017年02月23日
コラム卒団していく子どもたちに小学校でのサッカーの思い出が記憶に残るように、送り出す側のサッカークラブは色々な記念アイテムの制作を考えています。そのなかでも人気があるのは、たくさんの写真やメッセージに彩られた卒団アルバム。つくりかたはクラブによって様々なものがあります。1冊ずつ手づくりのところもあれば、製本を印刷業者に依頼しているところもあるようです。
しかし製本をするとなると、市販のフォトアルバムに写真を貼って、チームメイトからのひと言やお世話になった指導者からの贈る言葉を手書きにしたものに比べると、事前準備や段取りなども分からないことが多く、敷居が高い印象を受けるかもしれません。実際には、難しいことがたくさんあるのでしょうか。それとも意外と簡単にできるものなのでしょうか。
そこで、毎年、本格的に製本した卒団アルバムを子どもたちに渡しているという、小山台サッカークラブ(横浜市栄区)で、長男・次男・長女と3人のお子さんのアルバムづくりの経験がある坪井浩子さんに話を聞きました。
取材・文●山本浩之 写真提供●坪井浩子さん
「卒団アルバム」の制作はいつから始めるのがベスト?
――はじめに、製本した卒団アルバムをつくるようになったきっかけを教えてください。
お父さんのなかに印刷関係の会社に勤めている方がいたことから冊子の形になったんです。それまでの卒団アルバムは、市販のクリアファイルを使っていました。子どもたちに1枚ずつ用紙を渡して、色々と手書きをしてもらい、自分のページを作ってもらいました。それを人数分コピーして、ファイルに差し込んだり、写真を何枚も現像して台紙にはりつけたりして、まさに「手づくりのアルバム」でした。ちょうど今の大学生ぐらいの代までは、そのような形のアルバムが主流だったと思います。当時は写真も多くないのが普通でしたね。
――実際、卒団アルバムを制作するには、いつ頃から準備を始めるものなのでしょうか?
6年生の年度初めに「アルバム作成担当」を保護者のなかから決めます。私が担当したときを例にすると、3人くらいのお母さんが中心になって進めていきました。担当するお母さんのスキルによっても違いますし、それまでにその学年にネタがどれくらいあるかにもよると思いますが、実際に動き出したのは秋になってからでした。本当は4月から「卒団アルバムはどういうイメージのものをつくろうか?」というのを決めて、大会の写真を撮り始めるとか、ネタになるものを集めていったほうがいいのかもしれませんが、私の経験では秋から作業を始めるという感じでした。
――どのような作業が必要になってきますか?
大まかには、年末になるまでにアルバムの構成を決めておいて、同時に子どもや指導者にはメッセージを書いてもらい、保護者には自分の子どもの写真を選んでもらいます。年が明けてから依頼していたものを回収して、そこからは編集作業になります。印刷業者にはパワーポイントで渡しますので、手書きの原稿をスキャンしてパソコンに取り込んだり、写真データを加工したりして、ページのレイアウトをつくっていきます。
【小山台サッカークラブの卒団アルバムはおよそ70Pにもわたる本格的なつくり】
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