子どもの“自主性”を引き出すサッカーノート活用術。親子の関係性を深めるコミュニケーション法とは
2017年03月08日
コラム選手が主役となってチームづくりを行う「ボトムアップ理論」を実践している、広島県立安芸南高等学校サッカー部・畑喜美夫監督。今回は畑先生から学ぶ、親子関係をより深めるために活用したい、サッカーノート活用術について紹介します。チームを親子に置き換えて、家庭版ボトムアップにチャレンジしてみましょう。
(構成・写真●ジュニサカ編集部)
『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.32』より転載
※この記事は2014年08月10日に掲載した記事を再編集したものです
2種類のサッカーノートで信頼と絆を深める
私が実践している「ボトムアップ理論」の指導は、選手が主体的にチームをつくりあげていく指導法です。
子どもたちが主役となって、自ら行動を起こすわけですから、私はファシリテーター(中立的な立場を守り、周りの人々の話し方や表情、心の動きを見て、相手の意見や考えに耳を傾けながら、集団を取りまとめ促進させていく役割の人物)となって、それを見守るだけです。
しかし、すべてが子どもたちにまかせるということではなく、私たち大人にももちろん、役目はあります。そのひとつに、環境づくりがあります。
安芸南高校では、チームが結束して絆をつくっていくために、サッカーノートを子どもたちに持たせています。
今では横浜F・マリノスの中村俊輔選手(現ジュビロ磐田)や数々の有名Jリーガーが少年期から書いて夢を達成した成功事例がたくさんあり、最近では大半の育成年代のサッカー選手は書いているノートだと思います。私の場合は、2種類のサッカーノートを用意します。
一冊は、試合や練習のよかった点や悪かった点、反省や感想、次につなげるために考えたこと、また、そのための決意などを書き込む、いわゆる一般的にどこのチームもやっているようなサッカーノートです。
もう一冊は、「コミュニケーション・ノート」と呼ばれるトレーニングノート。このノートが「ボトムアップ」の指導には欠かせない特徴的なツールになっています。
このノートには、休みの日にやることのスケジュールプランを記入していきます。全体練習のない日は何をするのか、選手が考えた計画を24時間の時間刻みで記入し、計画の内容について特記します。
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