インサイドハーフとして躍動する今野泰幸選手。日本屈指のユーティリティプレーヤーが語る複数のポジションを高いレベルでこなせる秘訣

2017年03月24日

コラム

遊びのなかから身についた“勘”

――小学生のときはずっとMFだったんですか。

 いや、FWもやりましたし、勝っている試合ではDFで出たりもしました。4年生のときは6年生はMFの試合にFWで出たんですよ。6年生が多かったので、本来のMFでは出られなかったんです。でも自分の代、5年生から6年生はMFの真ん中でした。

――中学校で練習量は増えたんじゃないですか。

 いや、それが減ってしまったんですよ。あまり部活に力を入れている中学校ではなかったので。野球部の練習やバレーボール大会があるからグランドが使えないということが多く、遊びのような感じでした。休みの日に公園でサッカーとか、そっちのほうが身になっていました。

――遊びなら、ポジションにとらわれないプレーをしたのでは?

 いろんなことをやりましたね。人数も少ないときには2対2だし(笑)。しかも2対2なのに学校のコート全面でやったりもするから、逆にいろんなプレーをしなくちゃいけなかったんですよ。人数が少ないのにスペースが広いから、一歩ポジションを間違えたら相手に独走されてしまうじゃないですか(笑)。
だから動物的な勘を働かせて相手の先に廻りこむとか、自然に覚えますよね。

――小学校と中学校の活動でいまのプレーの原形ができたんですね。

 小学校のときに基本から教えてもらいました。守備の位置では危険なゾーンでのパスはダメだとか。FWは前を向いてプレーするものだとか、あとはワンツーをしてあげるポジションだとか。ウイングはタテに仕掛けてセンタリングだとか。

 中学校ではそれを頭に入れながらの自由な発想。2対2とか3対3とかの少ない人数で、全面でゲームをやって、ここはスライディングをしたほうがいいとか、スライディングしたら一発でかわされて独走されるから止めようとか、そういう勘が身についたんでしょうね。ぼくはそういう育ち方をしてよかったと思っています。

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