良いGKになるための条件は「いかに原理原則にこだわるか」。GKの基礎『ポジショニング』と『構え』を学ぶ
2017年09月26日
コラム「GKにとっての一番の目的は1対1の場面を作らせないようにすること」
さて、基本を学んだところで、本題の1対1の対応に入りたいと思います。
GKにとっての一番の目的は1対1の場面を作らせないようにすることなんです。1対1になる前にブレイクアウェイという断ち切るプレーで相手より先にボールを触ってクリアすることやシュートを打たせないことを意識します。それができなかった時に1対1の対応となるのです
1対1の局面で最も大事なことは、確かにピンチではあるのですが、決して焦らないことです。GKが焦ってすごいスピードで飛び出して相手を倒して退場になったり、簡単にかわされて失点するような場面をよく目にします。
1対1の局面ではFWから勝手に間合いを詰めてくれるので、GKが焦って間合いを詰めてもあまりいいことはありません。そこで先ほど伝えたゴールの中央とボールを結んだ線上に立つ大原則を頭に入れて、相手が持ち込んできてくれるのを待ちましょう。
いいポジションを取って、相手にどこにシュートを打とうか考えさせる。すると、相手のボールコントロールが大きくなることが多いんです。その時がブレイクアウェイのチャンスとなります。フロントダイブという技術を使ってボールを奪う。そして、相手に考えさせているうちにDFの戻りを待つことも大事です。
GKが「ピンチだから何とかしないと」と焦ることだけはなくしてもらいたいと思います。
そして、相手と間合いが詰まった時にどうするか。以前はGKがイチがバチかで倒れて、フロントダイブで奪いに行くことが一般的でしたが、今はあまりやらなくなりました。GKが倒れてしまうとシュートコースが空いてしまう。今は倒れずに空間を守ることを意識するようになりました。
ブロッキングというテクニックで、上体を起こしながら間合いを詰めていく。空間のスペースを消しながら相手に詰め寄り、相手のタッチが大きくなったら、フロントダイブでボールを奪いに行く。ほんのわずかな時間でそこを判断できるようにならなければなりません。
そこでも「構え」の姿勢が重要となります。1対1の場合は相手と至近距離ということで通常よりもさらにコンパクトにしてください。ひざを曲げて前重心にして、腕を下にします。特に咄嗟に動かないといけないので、前重心はより強く意識しなければなりません。
また、間合いが詰まれば詰まるほど上のコースは消えていきます。腕は下げるよりも上げる方が簡単なので下げておきながら下のスペースを消すようにしてください。これが1対1の基本姿勢となります。これが1対1の基本姿勢となります。
【ひざを曲げて前重心にして、腕を下に。咄嗟に動かないといけないので、前重心はより強く意識しする。腕は下げるよりも上げる方が簡単なので下げておきながら下のスペースを消す】
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