久保建英にとっての「戦い」。自分を見つめ、自分を高める16歳が挑む“2度目”のW杯
2017年10月08日
サッカーエンタメ最前線
【久保建英は自分の内面を冷静に見つめ、自分との戦いに打ち克つことで成長してきた】
「『あの時やっておけばよかった…』は絶対にあっちゃいけない」
ところで、今回のU-17W杯に向けて、森山監督は選手たちに対して「戦う」ことを強調し続けてきた。この言葉の意味を、久保はどう考えているのだろうか。まず別の選手、守備の柱である菅原由勢にも同じ質問をぶつけてみた。
「シンプルに『戦う』という言葉だけに縛られると、やっぱり球際の強さとか、空中戦、1対1というのもあると思うんですけど、戦うということを掘り下げていけば、自分が50%の状態で戦っても相手には絶対に勝てないですし、絶対に自分の中での100%を出せるコンディションで臨むということが戦うことだと思います。チームが90分試合をやっていく中で、流れもある中で、ピンチの時にどう守ったりだとか、攻撃は決め切るだったり、そういう流れを感じることも『戦う』ことの奥深くにあるのかなと思っています」
試合前の準備から試合中のプレー、メンタリティ、インテリジェンス…そういったものはもちろん「戦い」だ。菅原の言うことは何も間違っていない。だが、久保の捉え方は少し独特だった。
「人それぞれあると思うんですけど、自分の『戦う』は、1つは『後悔しない』というのは大きいですね。『あの時やっておけばよかった…』みたいなのは絶対にあっちゃいけないと思います。でもやっぱり戦うと言っても、球際だったりというのはありますけど、自分はしっかり逃げずに、自分と向き合って、『相手に負けていないな』というのを自分の中で試合が終わった後に感じたいので、仕掛けるところは仕掛けて、自分の方が相手より優っているというのを見せることが、『戦う』ということ。代表に選ばれているということは、やっぱり誰でもできるようなプレーではなくて、1人ひとり特徴を持っていると思うので、その特徴を存分に出すことが自分にとっての『戦い』です」
なるほど、久保が考える「戦う」は「自分との戦い」である。U-17W杯は、自分といかに向き合い、世界の舞台で自分の武器を存分に発揮できるかどうか。それがチームとして「戦う」上で結果にもつながる。常に課題を見つめ、穴を埋め、選手としての高みを追い求める…その姿勢に「戦う」の意味が繋がった。
久保にとってのU-17W杯は、日本代表として優勝を目指すだけでなく、完全無欠のワールドクラスの選手への一歩を踏み出すための、自分との戦いでもある。キャリアの転機になるかもしれない重要な1ヶ月が、今、始まろうとしている。
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