「心配する」「がっかりする」 は信じていないから。子どもが成長の“キッカケ”を掴むために大人ができること
2017年12月14日
コラム1980年から保護司を務め、非行に走る少年・少女たちに寄りそってきた中本忠子さん。中本さんは、とある少年の言葉から「子どもは、お腹がすくから悪さをする」と知り、無償で子どもたちに食事を提供するようになり、多くの子どもたちの更生を手助けしてきた方です。そんな中本さんが話す「子どもの成長のために大人ができること」とは何なのでしょうか。中本さんの著書『あんた、ご飯食うたん? 子どもの心を開く大人の向き合い方(2017年12月13日発売)』からそのヒントを探ります。
(著者●中本忠子 再構成●ジュニサカ編集部 写真●Noriko Nagano)
『あんた、ご飯食うたん? 子どもの心を開く大人の向き合い方』から一部転載

本人が失敗から学ぶのを待つ
子どもたちに対してがっかりすること?
それは、子どもを信じてないけん、そういう気持ちになるの。ひと言で言うなら、そういうことになるでしょう。心配するということは、信じていないから心配なんです。信じていれば、少々のことがあってもだいじょうぶとどっしり構え、子どもを信じてじっと待っていられるはずです。
たとえば、せっかくついた仕事にちゃんと行けているかどうか、というようなことに気をもむかといったら、私はあんまり、そういうふうなことにはこだわらないというのか、ほとんど心配はしない。
寝坊した、仕事に遅れた、仕事に行けなかった、そういうことはこっちが心配してもしょうがない。それは自業自得というもの。仕事先で本人が恥をかくだけです。
だいたい、そんなこといちいち心配しとったら、こっちの身が持たんじゃない。しっかり教えることは教えているんです。そこまできたら、あとは彼ら本人の問題で、仕事場で恥をかくことによって、成長していくのだから、あれやらこれやら気をきかせて、こっちが起こしてやったりしたって、本人のためにもならない。
それでは、いつまでも人に依存して、自立できなくなる。
社会生活の中で、本人が失敗することもあるでしょう。でもそこで学ぶことができるんですから。そんなことは、ぜんぜん私は心配してないよ。
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