「200人以上受けて合格したのは彼1人」。”生え抜きGK”中村航輔の柏レイソル入団秘話

2018年06月15日

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「200人以上受けに来て合格したのは彼1人」

 カーンに憧れ、うまくなろうと日々の練習に取り組んでいた航輔少年は、コアラSCの活動だけに飽き足らず、小5からは柏のスクールにも通い始めた。

「学校の同級生も行っていたし、王子なら他のJクラブより柏が近いから」というのが理由だった。

 そこで彼の潜在能力の高さを見抜いたのが、スクールのサポートに来ていた柏ラッセルスポーツクラブの藤川豊彦代表だ。

「この子はそんなに大きくないけど、やたらにシュートを止める」という話を聞きつけ、柏U―12の酒井直樹監督(現日本体育大学柏高校監督)も強い興味を抱くようになったようだ。

「週2回くらいスクールに来ていた航輔は『コアラ顔』と言われていた(笑)。それを懐かしく思い出します。藤川さんから情報を聞いて、セレクションを受けてもらうことになり、僕もその過程に携わりましたけど、200人以上受けに来て合格したのは彼1人。それだけ光るものがあったのは確かです」

 セレクション前には父が自主トレにつきあってくれた。ラグビーをやっていた父はコアラSCの試合前、あるいは日曜日の早朝に黙々とボールを蹴り、息子のGK練習の相手になった。家族の努力もあり、航輔少年は柏のアカデミーの一員になれたのだ。

「ここからが頑張りどころだな」

 父から言われた一言を胸に秘め、小6になった航輔少年は王子から柏まで片道約1時間半の距離を週5回、黙々と通うようになった。

 当時の柏U-12には、同じタイミングでプロになった秋野央樹(湘南ベルマーレ)、木村裕(V・ファーレン長崎)らがいて、非常にレベルが高かった。

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