8人制にインサイドハーフ型の「1-3-1-2-1」はどうか?アトレティコU-11が実践した考えるサッカー

2018年07月18日

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※写真はイメージ。選手及びチームは記事の内容と関係ありません

日本の選手は「ポジションの範囲内でしかプレーしていない」

「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」の時にFCバルセロナを指揮していたセルジ・ミラ氏は日本人選手の課題についてこんなことを話していた。

「選手たちは決められたポジションでプレーしていると思いますが、そのポジションの範囲内でしかプレーしていないというか、選手たちに自由さが欠けているように見えます。状況によってはポジションからはみ出したりするなど、各々で決める判断の自由さが少し足りないようです。

 そこに付随するところでもありますが、ボールを保持していない選手たちの動きが不足しています。ボールの近くにいる選手たちはすごく機敏に動いているが、そこから離れれば離れるほど止まっている選手が多いようです」(※『すべての面で圧倒的なクオリティを見せたバルセロナ。指揮官の言葉から学ぶ「選手自身が判断するプレー」の本質とは何か?』のコラムよりコメントを抜粋。)

 この課題はアトレティコと日本の試合を見比べてみても顕著に現れていた。「俺のポジションはここだ」と決まっているかのように日本の子どもたちは各々のポジションの周囲だけでプレーをしている。その一方でアトレティコの選手は自由にポジションチェンジを繰り返してスペースを創出していた。インサイドハーフの選手がサイドに流れて空けたスペースにアンカーの選手が走り込んだりと、常に8人全員が頭を使って考えながらサッカーをしている姿が印象的だった。

 アトレティコの選手が考えてプレーできるのは頭を使ったトレーニングを日頃から積んでいることも理由の1つだが、この「1-3-1-2-1」のフォーメーションで戦っていることも大きい。日本の8人制サッカーでは「1-3-3-1」や「1-2-4-1」「1-2-3-2」が主流になっているが、アトレティコが採用していたインサイドハーフ型の「1-3-1-2-1」もまた8人制サッカーでは積極的に採用してほしいフォーメーションだ。中盤が流動的に動くことによってサッカーがより複雑になり、頭を使う場面が増えるからだ。

 アトレティコが8人制サッカーで「1-3-1-2-1」を採用したのは「ポゼッションサッカー」というチームとしてのゲームモデルがあるから。11人制サッカーでは「1-4-3-3」のフォーメーションを敷いている。ゲームモデルから逆算して、トレーニングを行い、フォーメーションを組んでいるから、試合を見ても判断が早いし、パス回しもスムーズだった。一人ひとりが「何をすればいいか」を分かっているため、一歩目の動き出しが日本のチームより早い。

 明確なゲームモデルがあれば、子どもたちは自然と「今、自分がどこのポジションに居るべきなのか」「今、自分は何をすべきなのか」と考えてプレーをするようになる。何となくボールを蹴って、何となく試合をこなすような試合環境では、子どもたちは成長することができない。1試合1試合を有意義な試合にしていくことが指導者の一つの役目だ。フォーメーションをはじめ、チームとしてどう選手を育てていくべきなのかを改めて考えてほしい。

<関連リンク>
2018 COPA BELLMARE

 

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