ドイツが優秀なGKを輩出し続ける理由。鍵は「育成年代の指導の質」

2018年07月20日

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トニー・クロース(レアル・マドリード)、メスト・エジル(アーセナル)などスター選手をサッカー界に送りだしている育成大国ドイツ。フィールドプレイヤーだけではない。マヌエル・ノイアー(バイエルン)やテア・シュテーゲン(バルセロナ)など、世界でも指折りのGKを輩出している。その秘密はどこにあるのか?どのようにGKを育てているのか?『ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」』より転載して紹介する。

文●川原元樹 構成●清水英斗 写真●Getty Images

『ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」』より一部転載


SOCHI, RUSSIA - JUNE 23:  Manuel Neuer reacts during the 2018 FIFA World Cup Russia group F match between Germany and Sweden at Fisht Stadium on June 23, 2018 in Sochi, Russia.  (Photo by Stuart Franklin - FIFA/FIFA via Getty Images)

なぜドイツはGK大国なのか?

 マヌエル・ノイアー、テア・シュテーゲン、ベルント・レノ、ケヴィン・トラップ、ティモ・ホルン、オリヴァー・バウマンなど、ドイツは国内外のトップクラブで活躍するGKを輩出し続けています。

 なぜ、この国は『GK大国』なのでしょうか。

 ドイツではGKは人気ポジションです。小さい頃からGKをやりたがる子どもは多く、GKキャンプをやると100人以上集まることもあります。また、指導者の数も多く、そのネットワークは緊密です。専門的な知識を持つブンデスリーガのクラブの指導者が、各地域の指導者を対象にしたセミナー等を積極的に行い、GK指導者の育成に力を入れています。人気という土壌があり、なおかつ環境をきちんと整備していることは、ドイツがGK大国である最大の理由でしょう。

 また、ブンデスリーガは若いGKが多いことも特徴です。2013年に私がドイツから日本に帰ってくるとき、GKの平均年齢は約25歳でした。他の欧州トップリーグと比べても、ドイツは若いGKが多く、23歳以下のGKも6人くらいがシーズンを通してブンデスリーガでプレーしていました。育成年代を終えた後、すぐに高いレベルで試合を経験できるのは大きなメリットです。

 日本は若いGKがJ1で試合に出られるかというと、そういうGKは少ないですよね。2番手や3番手として経験を積んでから、というケースが多いです。

 昔からGKはワインと一緒で、「年齢を重ねると良くなっていく」と考えられていました。しかし、身体的なピークを考えれば、 24〜5歳辺りがいちばん良い状態になる選手が多いのは事実です。そのピークに向け、若いときから試合経験を積むことができれば、将来的にもっと優れたGKが出てくるはず。

 そこで鍵を握るのが、育成年代の指導の質です。ドイツのGKは、育成年代の最終カテゴリーであるU-19まで来ると、GKに必要な技術レベルはブンデスリーガのプロ選手とほとんど変わりません。差があるとすれば、フィジカルレベルや状況判断能力の部分だけ。つまり、身体の強さであったり、思考の速さであったり。

 逆に言えば、それ以外の部分はU-19までに完成させなければいけません。それを育成年代でしっかりと指導できているのが、ドイツの強さの秘密です。

 日本も10代のうちに、GKが独り立ちできるスキルを身に着けることが大切です。

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