ドイツが優秀なGKを輩出し続ける理由。鍵は「育成年代の指導の質」

2018年07月20日

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年齢や選手の個性に応じて必要なスキルを落とし込む

 最初に世間に広く提唱したのは、おそらくユベントスでジャンルイジ・ブッフォンを指導した、クラウディオ・フィリッピでしょう。ドイツ時代に彼の講習会に参加する機会があったのですが、初めて見る、「ボールにアタックする技術」は衝撃的でした。『アタック』の意識は、ゴールを守る上では大きな差になります。

 ドイツ、イタリア、スペイン、イングランドなど、GKのスタイルはさまざまで、いろいろな国の理想のGK像があると思いますよね? ところが、近年は理想のベースが一緒になってきました。ゴールを守る最適なポジション、セービングなどは、考えれば考えるほど正解が狭まるものです。ビルドアップやディフェンスラインの背後のケアなど、チーム戦術に関わる部分は監督の要望によって変化しますが、そういう違いを除けば、結局、守るのはゴールの幅だけ。

 実際に欧州のトップレベルを見ても、いろいろなタイプのGKが存在するわけではありません。GKは同じようなスタイルに収束しており、そんな中で『ボールにアタックする意識』は、もはや個性ではなく、基本と言えます。それほど近年、欧州のGK理論は成熟し、正解が狭まってきた現状があります。

 その流れを知るのは大事なこと。欧州で活躍するGKは、どのようなメカニズムでプレーしているのか? なぜ、そのようにプレーするのか?日本の今までの常識とは異なる考え方もありますが、世界のサッカーが同じ方向へ発展しているのは確かです。特に育成では世界のGKトレンドを踏まえつつ、年齢適正やその選手の個別性に応じて必要なスキルを落とし込むことが求められます。


GK革新

【商品名】ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」
【著者】川原元樹・清水英斗
【発行】株式会社カンゼン

ドイツのトップクラブで学んだGKコーチが説く「GK技術」の決定版!

☆体得すべき3つの原理原則
【ゴールディフェンス】【スペースディフェンス】【オフェンスアクション】

世界トップクラスのGKを育成し続ける“GK大国”ドイツには、マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)やテア・シュテーゲン(バルセロナ)といった名だたるGKが君臨し、自国リーグのGKも総じてレベルが高いことで有名。

ドイツで「当たり前」とされているGK技術を、日本のGKは「当たり前」に身につけられているのだろうか?


 

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