土日は親子でほぼサッカー。サッカーが大好きな息子を見守る父「長い人生の中で今だけですよね」
2018年07月31日
コラム
【常に笑顔でサッカーを楽しそうにプレーする幹大くん。小林祐希選手にも笑顔で挑む】
時代は変わっても、変わることのないものを身につけて欲しい
この日の取材は、加集家の近所の大きな広場がある公園で行った。父・照久さんと広場のすみに置いてあるベンチに腰を下ろして話しをした。少し涼しいぐらいの陽気がありがたい。キャッチボールをしている大人のグループもいれば、バドミントンを楽しんでいる親子もいる。虫捕りをしている子どもや犬の散歩をしている女性がいる。どこからか詩吟も聞こえてきた。のどかな休日のロケーションである。幹大くんもボールを蹴っている。
「幹大は、テレビでサッカーの試合を観ていると、段々とそわそわしてくるんです。家より外の方が楽しいし、観るより自分でプレーしたいタイプですね。元気だけが取り柄なんです」という照久さんの声が優しく耳に伝わってくる。
しばし幹大くんの様子を目で追いながら話しを進めていき、やがて幹大くんの将来について話しが及ぶと、照久さんは、幹大くんのプロサッカー選手になりたいという今の夢を叶えるためのサポートをしながら、と前置きをして「私自身が息子に『サッカー選手になって欲しい』という夢を託しているわけでもありませんし、サッカーを頑張って推薦で大学まで行って欲しいというつもりもありません。どちらかというとサッカーは、体が強くなって欲しいとか、人間力を身につけて欲しい――チームワークを学んだり、厳しいときにも頑張れる気持ちを学んだり――ということからでした」と父親としての我が子への想いを語ってくれた。
照久さん自身は、自分が子どもの頃に描いていた将来の夢について「私の夢は何でしたかね――忘れてしまいました。でも、今、自分が就いている職業は、子どもの頃に考えたこともありませんでしたね」と笑う。
それでは、幹大くんには――もちろんプロサッカー選手の夢はあるのだろうけれど――どんな職業に就いてもらいたいのだろうか。照久さんは、少し考えてから「多分、幹大も私が想像できるような職業には就かないんじゃないですかね」と言って理由を話し始めた。
「きっと、幹大が大人になる頃には、今ある職業も大きく変わると思います。なくなってしまう職種もあるでしょうし、これまでなかったような仕事が増えたりするでしょう。パソコンのスキルを必要としなくても全然パソコンを操作できるとか、英語を喋れなくても外国人と意思疎通できる時代になっているかもしれませんよね」
絶えず技術は進歩していく。今や当たり前のスマートフォンだって、iPhoneが発売されたのは2007年のことなのだから、わずか10年ほど前にすぎないのだ。幹大くんが20歳になるころには、クルマの自動運転が当たり前の世の中になっているかもしれない。必要とされる仕事もあれば不要となる仕事もある。ただ、そうした時代になっても、どんな仕事でも人間同士の関わり方は変わらない。だから、幹大くんには好きなサッカーを通して人間力を身につけて欲しいのだと照久さんは熱を込めて話すのだ。
――さて、そうして照久さんにもひとしきり話しを聞いたので、そろそろと思って公園を見渡してみると、インタビューを始める前よりもだいぶ人が増えていることに気づいた。それもグローブを手にキャッチボールをしている人が多くいるようだ。「そういえば多いですね。ここの公園はあまり人が来ないと思ったので(取材場所に)選んだんですけれど」と照久さんは笑いながら答える。
近所とはいえ、この公園で照久さんと幹大くんが過ごす時間は少ない。理由は言わずもがな。「ここに来るのは、朝から雨が降っていてサッカーが中止になったけれど、午後になって雨が上がったようなときぐらい」なのだから。
そんな照久さんに「今は忙しいけれど、充実しているんでしょうね」と聞いてみると「そうですね、それは間違いないですね!」とすぐに答えが返ってきた。
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