日本人選手の「認知-判断-実行」を高めるにはどうしたらいいか?【6・7月特集】

2018年08月01日

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【スペインでサッカーを指導している坪井健太郎氏】

「相手」「味方」「スペース」の3つをベースに「何を見るのか」を展開する

――そもそも「認知」という言葉も難しいんですけどね。スペイン語では何というのですか?

坪井氏「『ペルセプシオン(Percepción)』 と言って英語に置き換えると『watch』です。日本語訳しても『みる』ということです。ただ『みる』と表現してもいろんな解釈があります。日本語で言っても『観る』と『見る』がありますから、サッカーに関する『みる』の定義をしたらいいと思います」

――たまに賢い指導者の中には「“観る”です」という方もいます。

坪井氏「そこで『何を見るの?』となった時に初心者コーチやサッカー未経験のコーチが『何を見たらいいかわからない』となるわけですね。私が考えるには、まず初めは三つで十分だと思うんです。

『相手を見る』
『味方のポジションを見る』
『スペースがどこにあるかを見る』

 その三つをベースに3対3や4対4のボールポゼッションの中で『何を見るのか』と展開してあげたらいい。

 逆に質問したいのですが、サッカーサービスなどを取材されてて、彼らはどういう理論を展開しているんですか? 彼らの言葉遣いは難しいと思うんです」

――『認知-判断-実行』というプロセスは前提として講習会は進んでいきます。当たり前のこととして話が展開されます。

坪井氏「正直、分かりやすいですか?」

――そういう話をわかりやすくするために、日本ではメディアが存在しているという状況です。もしかしたらサッカーサービスも「認知を知らないの?」ということだったら、もっとアカデミックな話をしているかもしれません。

坪井氏「ジュニア年代の現場コーチからすると、 認知に関して何を知りたいと思っているのでしょうか? 私はそれを知りたいです。そうすればそこを伝えることができます」

――認知を鍛えるトレーニングとして、どんなポイントがあるのかという具体的な事例がいっぱい欲しいと思っているはずです。

坪井氏「練習メニューが欲しいとして、 それを手に入れた時に『何が認知を改善させるコーチングなのかの具体例』というものが欲しい、と?」 

――具体的なトレーニングの中で『自分が何を分かっていないのか』を知るために、例えば図解の中で『ここにスペースがあって、ここに人がいて、ここにゴールがあるからこのポジションを取らなければならない』とかというわかりやすい記述がほしいのだと思います。

坪井氏「それなら逆算したらいいです。例えば、3人のディフェンスに対して2人のFWがプレッシャーをかけてきました。そういうシチュエーションでどうやってFWの2人を剥がすか。『認知』という要素がどこに転がっていて、どこにスペースがあって何を認知したらいいのかという例があればいいと思います。きっとシチュエーションが絡んだ方がわかりやすいんですよね。

 認知ありきで、そこから広がっていくと難しいと思います。

『試合中の、このシチュエーションでは誰がどこを認知したらいいのかがポイントですよ』、『DF3人の真ん中の選手は、左の選手がボールを持った時に何を認知したらいいですよ』、『それは、逆サイドの選手がどこにいるかを見ておくとバックパスを受けた後に展開しやすいですよ』というような話を展開した方が逆算して考えやすいように思います。そういう具体的な情報がないから仕方ありませんよね。 もっと情報を出したり、オープンにしていかなければなりません。

 先月出版した『サッカー 新しい攻撃の教科書』の中にも『保持・前進からフィニッシュ』という内容は書かれてありますし、それは7人制サッカーでも起こりうる事象なので応用できます」

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