なぜ育成年代では「2対2」が重要なのか? フットサルから「オフ・ザ・ボール」を学ぶ価値を考える【8月特集】
2018年08月27日
育成/環境フットサルではゴールキーパーにも個人戦術が求められる!
須賀氏「基本的には同じフットボールなので特別なものはないと思います。守備は受け身なので、相手が仕掛けてきたプレーに対してどう守っていくかだと思うんです。例えば、マンツーマンでプレーするのか、ゾーンでプレーするのかでも随分違います。ブロックというプレーに対してマンツーマンで付いて行ってしまうと、明らかに守備側は片方の選手をブロックされてしまいます。そうすると、ゾーンの概念でマークチェンジをした方が数的不利を作らずに済むのかなと、チームによってそういう約束事を決めることもあります。フットサルではボールコントロールが容易なことで得られるメリットの話は「『フットサルって足下がうまくなりますよね』。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは」でも触れましたが、その分守備に対するミクロな視点での約束事も求められます。
具体的にはパラレラという動きをした場合はしっかりとボールとマークを同一視野に入れてマンツーマンを継続した方がいいとか、オーバーラップの時はそこがマンツーマンで付いていくとマークがズレてしまうからスライドして対応した方がいいんじゃないかとか。他にも、裏を走られてもボールにプレッシャーかかっているんだったらインターセプトを狙いに行った方がいいんではないかとか、良い体勢でロングボールが蹴られないんだったらグラウンダーのパスを狙って苦し紛れのロングボールは全部ゴールキーパーに任せてしまっていいんじゃないかとか、全て2対2の攻撃と守備はコインの表と裏になります。つまり2対2の攻撃を理解していれば守備も理解できるし、またその逆も然りです。
もしその先で2対1になってしまった場合、その守備にはゴールキーパーが加わってきます。フットサルはゴールが狭いので、ゴールキーパーが良い間合いでボールにアプローチすれば簡単にはゴールが生まれません。なので2対1はゴールキーパーと守備の2対2という考え方になりボールホルダーがパスを出すまではゴールキーパーは1対1を継続します」
――コートが狭いボールスポーツだと相手の背後への狙いが常に得点のポイントになりますよね。
須賀氏「相手の背後をつけば、3対2や4対3という数的優位をつくれます。でも、その先の局面に行きつけば結局は2対1がポイントになると思います。では、どこで2対1の状況を作るのか?
結局2対1の状況を作り出すことができなければ4対3は3対3、3対2は2対2と数的同数になってしまいます。だから、2対1の状況を作るためにはどういうポジショニングを取った方がいいのか、どういうトラップをした方がいいのかというのが深く関連してきます。例えば、コントロールオリエンタードしなければ局面での数的優位2対1を作れないのに、トラップで足下に止めてしまったらそこでは2対1が1対1になってしまいます。そこはフットサルボールだと容易にプレーできるので、攻撃側が高いイメージのプレーが実践できるので2対1の状況を生むイメージができます」
――今回のロシア・ワールドカップは守備優位が顕著でした。フットサルだとゴールキーパーの戦術理解度が高くないとフィールドプレーヤーとしてのポジショニングが取れないのでゲームになりません。サッカーはまだポジショニングという観点で見たらアバウトなのかなと感じます。
須賀氏「ブレイクアウェイつまりディフェンスの背後のスペースをゴールキーパーが管理できるかというのはサッカー・フットサル共にとても重要な課題です。ボールプレッシャーやそれに伴う守備者のポジションに応じてゴールキーパーもスペースを埋めるための戦術眼が必要になります。
またフットサルには、自陣でボールを失ってしまったら即失点してしまうという“フットサルあるある”があります。ゴールキーパーは自陣でボールを失ってしまってどこが起点になるのかわからない状況であれば、ボールが動くたびにサイドステップを踏んで常に集中し『ここでボールを取られたら』という想定で最高の準備をしてシュートストップをする。それは非常にインテンシティが高いことだと思います。チームの戦術とそれに伴うプレス回避のリスクを理解し常にボールに関わって集中力を高く保ってプレーするという意味では、ゴールキーパーにはそういう質の高さが求められると思います。それ自体が高い強度を必要とするプレーなので、サッカーのゴールキーパーにも通ずるところではないでしょうか」

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