“カテナチオの国” イタリアの子どもが12歳までに身につける守備の基本。日本人は「ボールを奪い切る能力が養われていない」
2018年09月04日
サッカー練習メニュー伝統的な堅守“カテナチオ”(イタリア語で閂※かんぬきの意、扉を施錠する部材を指す)を誇るイタリア。そのイタリアの子どもたちは幼少期に教わる守備とはどういうものなのだろうか。千葉県佐倉にあるACミランサッカースクール千葉佐倉校のテクニカルディレクター、イタリア人のルカ・モネーゼさんに話を『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.41』から一部抜粋して紹介する。
文●鈴木康浩 写真●Getty Images
『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol41』から一部転載
まず大事なのは〝ボールに行くこと〞
伝統の堅守で世界を制してきたサッカーの国イタリア。この国の子どもたちは幼少期にどんな守備の指導を受けているのだろうか。話を聞かせてもらったのは、イタリアのヴェローナやACミランなどのアカデミー部門で子どもたちを指導したキャリアを持つ、ルカ・モネーゼさんだ。
ルカさんは現在、千葉県佐倉にあるACミランサッカースクール千葉佐倉校のテクニカルディレクターを務めている。来日して4年目を迎えるそうだ。ルカさんに企画の趣旨を伝え、今回はイタリアの子どもたちも幼少期に学ぶ基礎中の基礎である1対1や2対2について考え方を教えてもらうことになったのだが、ルカさんは開口一番、こんな話から始めた。
「イタリアと日本の子どもを指導して感じることがあります。イタリアの子どもはボールを欲する気持ちが強いんです。何も言わずともボールに行きます。でも日本の子どもはボールを待ってしまう。受け身の姿勢が強いんです。12歳以降にディフェンスのテクニックを覚える段階になったときに大前提となるのはボールを奪い取ろうとする気持ちの部分。まずこの力を養うためにも8歳~10歳の頃の指導としては、まずボールにいくこと、ボールを奪おうとすること、ボールへの執着心を持つように指導しています」
ボールへの気持ちを引き出すためにも1対1をするときに30秒など時間制限を設ける。すると子どもたちはボールを奪おうとする気持ちがだんだんと芽生えてくるという。
これらを踏まえた上で、1対1や2対2の守備の考え方やトレーニング方法を紹介してもらった。
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