ポイントは「骨盤を立てる」。ドリブル上達につながる身体の使い方とは?
2018年10月31日
コラム骨盤が立っていないとケガにつながりやすい
ところが、これが骨盤が立っていない状態だとどうなるか。椅子に座ったときのイメージでいえば、椅子の背もたれに寄りかかっている状態。これは骨盤が立っていない(骨盤が後傾している)状態を指す。
「そういう状態だと、股関節の上に上半身が乗っかっているので、股関節がフリーにならず動かしにくい状態になっているのです」
日本人の場合、座ったときに背もたれにかかる姿勢が楽、と認識している人は多いだろう。背もたれにかからなくとも、猫背になっている姿勢が楽、と感じる人も少なくないはずだ。しかし、これらの姿勢は「運動をするためには非常に良くない姿勢」だと中村氏は指摘する。
「股関節がフリーになっていない状態なので、この姿勢のまま運動しようとすると、股関節が動きにくくなっている分、人間は本能的に脚の筋肉などで補おうとします。するとだんだんと筋肉が肥大化して脚が太くなっていきます。筋肉を無理にでも使って運動するので、筋肉を酷使し、その結果、ケガに繋がりやすくなってしまうのです」
それでも日本人は勤勉なので、何とか頑張れてしまうのだ。
「本人の自覚がないまま、筋肉への負荷は相当に大きくなっています。運動を筋力でどうにか頑張ろうとするのは限界があるので、そのうちパフォーマンスが伸び悩んでしまう人がいるのも当然の話なのです」
対称的な例として、黒人の陸上選手を挙げてみたい。彼・彼女らは胸が前へ出て、お尻が後ろに突き出している。あの姿勢が骨盤が立っている状態なので、股関節はフリーになっている。つまり、無理矢理に筋肉を酷使する必要がない姿勢を保てている。その証拠として、両脚がいたってスマートな選手が非常に多いことに気づくだろう。
中村氏は、欧米系の選手たちは基本的に骨盤が立っている、という。たとえば、こんなケースを想像してほしい。電車に欧米系の外国人が乗車している。このとき、椅子に腰かけている外国人が、背もたれに寄りかからずに、両ひざの上に両肘をつき、前かがみになっている姿を見たことがある人もいるだろう。あの姿こそが骨盤が立っている証拠だ。胸が前へ、重心が前へ出ている。彼・彼女らは生まれもってあの骨格の位置や姿勢を手にし、生活のなかで習慣づいている。
日本人のサッカー選手は、欧州の舞台に移籍したとき、そもそも「骨盤が立っている」欧米系の選手たちと対峙しなければいけない。外側や内側の筋肉を鍛えあげればそれなり対抗できるかもしれないが、筋肉は消耗してしまう。90分間というサッカーの試合のなかで、筋肉をベースに戦っていては、試合の時間が深まるにつれ、あるいは、シーズンが深まるにつれ、骨をベースに運動している選手との差が出てきてしまうのではないだろうか。
【一般的に欧米系の選手たちの骨盤はそもそも立っているので、ドリブルで一瞬のキレを出せる骨格構造を身につけていると言える。骨盤が立っていないと言われる多くの日本人は、彼らと対抗するための身体の使い方を学ぶ必要がある】
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