家族でサッカーを好きになってもらいたい。第1回U8ジュニサカカップ/取材レポート
2019年04月15日
育成/環境
サッカーだけではなく「家族の時間」も大切に
ところで保護者にとっては、サッカーの試合がある日は会場で一日を過ごすことが多いと思います。ジュニアの試合は一日に何試合も組まれますが、当然、子どもたちは立て続けに試合をすることはできませんから、応援にも空き時間がうまれます。もしも、その時間にジュニアサッカーに関連したセミナーやイベントがあったらどうでしょうか。空き時間も有意義な時間になると思うのです。
例えば、会場にいる大人たちに共通した関心事として「食育」があるかもしれません。選手の弟や妹も一緒に来ていれば、サッカークリニックで楽しい時間を過ごせば、退屈していたサッカーに興味を持つきっかけにもなるかもしれません。
今回のジュニサカカップでは、南里雅也氏(FC市川ガナーズ U-10/12監督)による親子サッカークリニックがあり、「保護者も学ぶ」場として、分子整合栄養医学管理士の岡田竜一氏(アスリートファーム代表)の食育セミナーも開講され、空き時間の有効活用についての試みがされていました。なお、食育セミナーの様子は別のコラムで紹介予定です。
そんなジュニサカカップが行われた4月6日は、薄着でも少し汗ばむような陽気でした。会場に隣接する「J:COM北市川スポーツパーク」のテニスコートではジュニアのテニス大会が開かれ、広場では子どもたちがボールを蹴っていました。クルマやバイク、自転車が通る心配もなく、小さな丘からは、北市川フットボールフィールド全体が見渡せます。
幼い子どもを連れて来ても安全な「家族一緒に」過ごせる開放的な空間がありました。選手たちが試合をする人工芝のフィールドにも自由に入ることができますから、ネット越しやスタンドから観戦することなく、我が子のプレーを間近で観ることができるのです。
そういえば、取材をしていると、隣の方から「このサッカーをしている子たちは何歳ですか?」と聞こえました。声の方を向いてみると、公園に遊びに来たのでしょうか、通りすがりの年配の夫婦が、ピッチサイドにいた保護者に話しかけていました。それからは、しばらく夫婦で話しをしていたようですが、いつの間にか立ち去っていました。もちろん夫婦の会話を聞いていたわけではありませんが、もしかしたら、すでに大人になった我が子が、まだ小さかった頃を振り返っていたのかもしれません。
今、この原稿を書いていて、そんな出来事を思い出したのは、私にも成人して社会に出ている息子がいるからかもしれません。息子は小学1年生のときから地域の少年団でサッカーをしていました。土日になれば、私もお父さんコーチとして、一緒に練習をしたり試合に行ったりしました。おかげで息子との楽しい思い出はサッカーを通してたくさんつくることができました。とくに高学年になると、休みの日は朝から夕方までサッカーの試合があることは珍しくありませんでした。けれども、息子には小学生のうちに、もっと他のことも体験してもらいたいと思っていたのも事実です。
だから、ジュニサカカップの大会要項を高橋編集長から受け取ったときに、一番目を引いたのが「丸一日使わない」ということでした。もちろん、そのような私的な理由だけではなく、これまでに出会ったサッカーの指導者の多くから「子どもたちのサッカー漬け」を危惧する声を聞いているからでもあるのです。
――さて、「第1回ジュニサカカップ」は、お昼を過ぎて2時に終わりました。参加した子どもたちは疲れ切った様子もなく、元気な顔で北市川フットボールフィールドを後にしました。この後、どんな休日の過ごし方をしたのか少しばかり気になります。今後、ジュニサカカップがつづいていくことを期待して、第2回大会のときには、子どもたちや保護者のみなさんに「サッカー以外の休日の過ごし方」も、ぜひ聞いてみたいところです。

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