家族でサッカーを好きになってもらいたい。第1回U8ジュニサカカップ/取材レポート
2019年04月15日
育成/環境2019年4月6日(土)、第1回となる「U8ジュニサカカップ」が行われました。2018年に季刊誌「ジュニアサッカーを応援しよう!」は休刊。新たなチャレンジとして「ジュニサカ」を冠した大会を開催しました。今回は大会の模様を長年ジュニアサッカーを取材しているライターの山本浩之さんにレポートしてもらいました。
文●山本浩之 写真●Noriko Nagano
子どもが楽しむ、親も楽しむ、親子で楽しむサッカー大会
季刊誌「ジュニアサッカーを応援しよう!」が創刊されたのは2006年6月のことです。
当時を振り返ってみると、ちょうどドイツでは「2006 FIFAワールドカップ」が開催されていました。ジーコ監督が率いる日本代表は1分2敗でグループリーグ敗退。登録選手23名のうち、海外のクラブに籍を置くのは6名、残りの17名はJリーグのクラブに所属していました。
その頃、ジュニア年代のサッカーは「全日本少年サッカー大会」が節目となる30回目の大会を迎えていました。まだ予選の1次ラウンドから準々決勝までは福島県のJヴィレッジが会場となっており、準決勝からは国立西が丘サッカー場(東京都北区)に舞台を移して競われました。
あれから10年以上の時が流れました――。
日本代表は「2018 FIFAワールドカップ」ロシア大会でベスト16に進みました。ラウンド16でベルギーに敗れはしましたが、欧州の強豪国を相手に奮闘を見せたのは記憶に新しいことでしょう。登録選手も23名のうち、いわゆる海外組は15名に増えていました。すでに6大会連続のワールドカップ出場を果たし、2022年のカタール大会に向けての選手育成と強化が注目されます。
ジュニア年代のサッカーも変わりました。少人数制のサッカーが推進され、2011年の「第35回全日本少年サッカー大会」から8人制が導入されたのです。2015年度になると、かねてより日本サッカー協会が提唱してきた「4種年代での年間リーグ戦への取り組み」も本格化しました。
――「ジュニアサッカーを応援しよう!」は、そうした時代の流れを感じながら、4種のジュニアを中心に育成年代のフットボールの現場を見続けてきました。そのジュニサカ編集部が新たな試みとして、4月6日(土)に「第1回 U8ジュニサカカップ」を北市川フットボールフィールド(千葉県市川市)で開催しました。8歳以下の子どもを対象に「子どもが楽しむ、親も楽しむ、親子で楽しむ」ことをテーマに次のようなコンセプトを掲げています。
子どもたち全員が出場することをルールとして義務化し、プレー機会を創出する
・保護者も学ぶ
試合の空き時間には保護者向けセミナーや指導者向けクリニックも開催し、学びの場も提供する
・家族一緒に
フィールドのみならず敷地全体を公園のように使用できるため、試合の対象年齢ではない兄弟の子たちも自由に遊べる
・子ども主体
大人が競技思考になりすぎない。人工芝エリアに入ることはできるが、子どもや審判への罵声は禁止
・丸一日使わない
大会時間は9時から14時までに終わらせることが目標。サッカーで休日をまるごと潰さず、あまった時間は家族と過ごす
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
フットサル女子日本代表メンバー発表!【AFC女子フットサルアジアカップ中国2025】2025.04.18
-
「ワーチャレU-13女子選抜」で本大会に挑む。参加選手募集開始!【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2025】2025.04.17
-
【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2025】ワーチャレ選抜セレクション募集開始!2025.04.16
-
東北トレセンU-13が開催!2025.04.10
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 『JA全農杯チビリンピック2018 小学生8人制サッカー大会』で輝いた7人の選手たち/ジュニサカMIP
- 「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」2018年度の参加メンバー768名を発表!
- 正しいフォームで足が速くなる!! 運動会前に知っておきたい走る練習法
- DFの息子。攻撃的なポジションをやらせたい
- 2013年度ナショナルトレセンU-14 開催概要および参加メンバー発表
- 【PR】「もっと楽しめる」「もっとうまくなる」子どもたちが主役となるサッカースクール
- 【2015 NIKE ANTLERS CUP U-12】大会2日目結果
- 「子どもたちにサッカーの楽しさを伝える」ために知っておくべき“コーチング”の6つの心得【サッカービギナーコーチ講座】
- 「オフ・ザ・ボール」から学ぶゴールを奪うための”駆け引き”。スアレスが見せるゴール前でマークを外す方法
- 【卒業記念サッカー大会 第12回MUFGカップ 大阪大会】大会結果