「冬の体を春仕様にリセット」子どもでも食べやすい春の山菜は? 面倒な下処理を簡単にする工夫
2019年04月16日
フィジカル/メディカル
【タラの芽】
タラの芽が持つ高い栄養価
<タラの芽の栄養素と下処理方法>
続いて、タラの芽です。非常に栄養価が高く、下処理が簡単なのがタラの芽の特徴です。ちょっと割高に感じるかもしれませんが、スーパーや八百屋の特売日には迷わずにぜひ購入して調理してみて下さい。タラの芽には、主に次のような栄養素が含まれています。
・ビタミンB1:炭水化物をエネルギーに転換する
・ビタミンB2:細胞の再生、成長促進などに関わる栄養素
・ビタミンK:骨や歯の健康に関わる栄養素。出血時の止血を助ける
・葉酸:ビタミンBの一種。成長期の体を構成する
・食物繊維:有害物質の排出に有効・鉄分:体中に酸素を運ぶ役割を担う
・タンパク質:筋肉や血液を構成する
タラの芽には抗酸化効果が高い栄養素も含まれています。また、タラノキは、古くは糖尿病の民間薬としても使われていたほど薬効性が高いと言われています。
調理方法は天ぷらやおひたしといった食べ方がポピュラーですが、苦味が苦手ならお好み焼やチヂミの具として活用すると、卵のまろやかさで苦味が和らぎ食べやすくなります。ちなみに、新芽に生えている産毛は新鮮さの証です。
1.はかまを取り除く
2.沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れ、3分ほどゆでる
3.冷水にさらして水気を切る
採りたて新鮮であれば、はかまを取り除くだけで調理可能です。下ゆでは不要です。天ぷらは最高においしいです。セリと同様に生のまま保存すると、日が経つにつれてアクが強くなって「えぐみ」が増すので、購入したら早めに調理するのがおすすめです。ゆですぎると香りや味わいがなくなってしまうので注意が必要です。
活動量が多い子どもたちの体は、消費したエネルギーを補うために糖質、筋肉を形成するためにタンパク質を必要としています。セリやタラの芽に含まれるビタミンB群は、エネルギーの代謝をサポートし、タンパク質の吸収を促進します。なので、練習後の晩ご飯の食材として最適といえるでしょう。
この2つの食材を含め、4月の旬の食材もスーパーに行けば手に入ります。いろんな野菜や果物が手軽に買えますが、旬の食材にはきちんと意味があります。ぜひ買い物に行った際には、子どもたちにも「この旬の食材には●●が豊富で、体を●●にしてくれるんだよ」と教えてあげて下さい。
【プロフィール】
川上えり(管理栄養士)
海外プロサッカー選手の栄養アドバイスや、FCジュニオールの栄養アドバイザー。海外・国内遠征・合宿帯同や、アスリート向けレシピ制作、子育てママ向けのコラム執筆などで活動中。
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