サッカーにおける技術の種類を、日本語に置き換えて細分化する

2019年09月13日

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近年、インターネットの普及により、海外からの情報を簡単に得られるようになった。サッカーも有料ストリーミングサービス『DAZN』の登場によって、毎日のようにLIVEで欧州サッカーを見ることができる時代だ。日本サッカーの指導現場にも、世界のトレンドが反映されるようになった。もちろん視野を広く持つことは大事だし、この傾向は、間違いなく日本サッカーのレベルを向上させていくだろう。しかし、外から情報を得ることも大事だが、それと同じくらい自分自身と向き合うことも大切だ。このコラムは、神奈川県を中心に活動するLOBØS FOOTBALL CLUBの代表として育成に従事する久保田大介氏とともに、日本語と向きあい普段何気なくつかっているサッカー用語を再考していく。

文●久保田大介(LOBØS FOOTBALL CLUB代表)


ドリブル

何気なく使うサッカー用語を日本語にして考えてみる

 普段子どもたちに指導する時に、何気なく使ってしまうサッカー用語。

 それは本当にその状況に即した言葉なんだろうか? こちらが伝えたいことを伝えるために、最適な言葉なのだろうか?

 そもそも、その言葉の意味は正しいのだろうかという観点に、僕らコーチたちは今一度、立ち返ってみることが必要なのではと感じています。

 サッカーは元々イングランドで生まれたスポーツ。なので当然、僕らは子どもの頃から普通に英語のサッカー用語に接し、自分がサッカーをしていた頃も、コーチになった今でも、普通にその用語たちを使っていますよね。

 サッカー用語 …ドリブル、パス、シュート、その他にもたくさん。もうほぼ日本語と言っても過言ではないほど、普通に使ってしまっている。

 しかし、例えばドリブルだけでも、その種類は数多くありますよね。ゲームの状況やその場所に応じて使うドリブルは変わってくるのに、ただ「ドリブルしよう」と言っても、子どもたちは「最適な技術の選択」をできないと思います。

 例えば僕が普段の指導現場で使う言葉だけでも、ドリブルで言えば

「抜く」
「運ぶ」
「逃げる」
「ズラす」
「剥がす」
「引きつける」
「引きずる」
「誘う」
「逆走」

 これくらいあるわけです。

 それぞれに種類は違い、意味も違う。状況によって必要になるドリブルは変わってくるし、それぞれの子どもが自らのプレーに狙いを持ち、意味を理解しながら技術を使うためにも、こうした「技術の種類を、言葉によって細分化する」ことは、コーチの大事な役目だとも思ってます。

 これをもっと詳しく言えば「技術の種類を、日本語に置き換えて細分化すること」。今回のコラムのテーマは、ここにあります。

 もちろん、サッカーを始めたばかりの子どもたちへの指導法として、とても有効だと思います。英語やスペイン語を並べて練習するよりも日本語でより具体的に伝えたほうが日本の子どもたちには伝わりやすいでしょう。

 スペインを真似て「コンデゥクシオン!」って言うよりもただ単純に「運べ!」って言ったほうが、子どもにはすんなり伝わるじゃないでしょうか。

 また、そんな日本語の特性を活かしてサッカーの指導に落とし込むことで、欧州や南米の一流国に学び模倣することと並行して、日本人に合ったサッカーをつくり、それこそオシムさんが言ってくれた「日本サッカーを日本化する」ための一つの方法なのではないかと、自分は思っています。

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