認知から行動までの“神経回路”をつくる「コーディネーショントレーニング」の重要性

2019年09月20日

フィジカル/メディカル

山本 周平
【サッカーだけではなく、アイスホッケー日本代表のトレーナーなどを務める山本周平さん】

「認知能力」を伸ばすことが重要

 実際のトレーニングはそこまで難しいものではありません。例えば、2色のマーカーいくつか並べて、どちらの色をどちらの足で踏むかを指定して走り抜けたり(※動画①)、体を向ける方向を決めて鬼ごっこ(※動画②)をしたりするなど、メニュー自体はとても簡単なものです。ですが、行動の前に認知と判断の負荷をかけることで、記憶力や学習能力の向上にもつながり、ひいては学業にも好影響があることも科学的に証明されています。


※トレーニング動画①


※トレーニング動画②

 では、チームに取り入れる際はどうすればいいのでしょうか? 前述の通り、複雑な動きは必要ないので、選手たちにやってもらうのはそこまで難しいことではないでしょう。しかし注意したいのは、刺激の難易度と種類とです。認知が行動に直結しない刺激は、取り入れてもあまり意味がありません。

「まずメニューを設定する際は、選手たちの能力を見ながら、『簡単にはできないけど、ちょっとがんばればできる』レベルを設定します。そしてそのメニューをこなせるようになった時には、同じメニューでも違う刺激をすぐに入れる。動きをこなせるようになった後はパターン化して動くので、認知能力が伸びないからです。それと、単純に選手たちが飽きてしまいますからね。

 また、認知が行動に直結しない刺激も意味がありません。例えば、コーンドリブルの先でコーチが指を立てて、選手に何本立っているか答えさせる、といったものはあまり効果がありません。数を数えるだけの刺激は、判断や行動に直結しませんから。それをやる場合には、例えば1本なら右へ、2本なら左へ抜けるなど、判断と行動を促す仕組みが必要です」

 取材日は、実際にYNFAの選手たちを対象にコーディネーショントレーニングを実施。子どもたちは終始楽しそうに体を動かしていました。コーディネーションクラスは10月も開催予定。U-10クラスとU-12クラスのふたつのセッションがあります。一度トレーニングを見学すれば、自分のチームに取り入れるのもそう難しくはないでしょう。まずはコーディネーショントレーングがどんなものか、体感してみてはいかがですか?


<プロフィール>
山本 周平
1984年生まれ 静岡県浜松市出身。高校からカナダのビクトリア、ペンティクトンの二つの町で留学を経験。Merced Community College(短大)から University of Nevada, Las Vegas(4年制大学)に編入し、アスレチックトレーニング学科を卒業。2009年に米国認定アスレチックトレーナーの資格を取得。帰国後は、Team Yonezawa(錦織圭のジュニア時代のコーチである米沢コーチが立ち上げたチーム)でトレーナーを担当。2012年〜2014年にアジアリーグ所属の東北フリーブレイズでヘッドトレーナーを歴任。2014年から、アイスホッケー男子日本代表にトレーナーとしてかかわり、ジュニア世代からフル代表の指導にあたる。現在はコードブック株式会社の創業メンバーとして、『世界に羽ばたく人財の育成』という企業理念を基軸に、スポーツ事業部として『日本のスポーツ界の発展』を目指して活動中。BRING UP ラグビーアカデミー、Okita hockey school、 YUTO NAGATOMO FOOTBALL ACADEMY コーディネーションクラスなどを担当。

YUTO NAGATOMO FOOTBALL ACADEMY
2015年に設立した小学生年代の選手を中心とした育成を展開する、長友佑都が代表を務める強化アカデミー。世界で通用する選手・人材を育てるための育成プログラムを提供し、選手として、人間としての成長を図る。


 

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