目標実現のために必要な考え方“バックキャスティング”。目標を達成する人は何をやっているのだろうか?

2020年07月17日

読んで学ぶ/観て学ぶ

「SDGs」とは、国連が定めた2030年までに達成すべき世界共通の目的のことを言います。「SDGs」は17の目標から構成されているのですが、今のままでは達成が難しくなっています。では、この目標を達成するためにこれからどのような行動を取るべきなのでしょうか。目標を達成する人はどのようなことをしているのでしょうか。私たちが今できることは何かを一緒に考えてみましょう。

『こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本』より一部転載

著者●バウンド、監修●秋山宏次郎


【前回】自分たちが生きる“世界”のことをもっと知っておこう! SDGsって何?


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(写真●Getty Images)

未来のために今いま、やるべきことをやろう!自分ごととしてSDGsを考えることが大事

 絶対に実現する必要があるSDGsに対し、世界中じゅうの人が今いまやるべきことから行動を起こすことが求められています。

 プロ選手になった人の考え方が参考にしてみましょう。プロスポーツ選手になった人は、小さいころから「プロ選手になるためには何をすればいいのか」と考がえている人が多いといわれています。ふつうの人は、「たくさん練習すれば、将来はプロになれるはず」と考がえがちですが、そうではないのです。

 たとえば、サッカーの本田圭佑選手は、小学生のときの作文に「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。」と書いています。サッカー選手になることを前提にしていたのです。そして、実際に日本代表になり、海外でも活躍しています。

 普通の人は頑張れば「目標」に近づけると考えます。一方、目標を達成する人は、目標達成を前提に、何をしなければならないか、どうすれば目標達成できるかを考えて行動しているのです。

 SDGsは2030年までに達成すべき目標です。しかし、今のままでは達成が難しくなっています。だからこそ、世界中じゅうの人がSDGsの達成を大前提に、「今できること」ではなく「今やるべきこと」を考えて行動することを求められているのです。

知っておくべきコトバ

スポーツSDGs
国連は、スポーツをSDGs における重要なカギとして重視しています。日本国内ではスポーツ庁がスポーツがもつ人々を集める力や人々を巻き込む力を使って、SDGsの認知度向上、社会におけるスポーツの価値のさらなる向上に取り組む「スポーツSDGs」を推進しています。

目標達成のために何が必要かを考えよう

 望ましい未来の姿から「その実現のために、今やるべきことを考える」思考法を「バックキャスティング」、現在や過去をもとに目標を立てるのが「フォアキャスティング」です。本田選手はバックキャスティングで考え、夢を実現したのです。

 目標を達成することを大前提にして、今までにないアイデアや方法で解決を目指さないと達成は難しい!

 目標達成を前提にできることを考えましょう。テストでいつも60点しか取れないのに、先生から「次のテストで80点以上を取る」という目標を設定されたらどうしますか。「習いごとが忙しくて時間がない」「80点なんて取れるわけがない」「どうせ自分には無理 」など、できない理由を挙げるのは簡単です。

 しかし、それでは点数はなかなか上がらないでしょう。SDGsは国連が決めた絶対に達成すべき目標です。できない理由を挙げて、あきらめてはいけません。では、今まで達成できていない目標を必ず達成するにはどうすればいいのでしょうか。

 考え方を変えることです。本田選手のように、今できるか、できないかに関係なく、目標実現のために「今いまやるべきことを考える」のです。目標の実現を前提に考えていくと、これまでとは違ったアイデアが出てくるはずです。そして実際に行動に移つします。こう考えることを「バックキャスティング」といいます。

 これとは逆に、「今できること」から、目標を立たてるのが「フォアキャスティング」ですが、これではなかなか目標は達成できません。

実践できるお役立ち情報

夢ノート
サッカーの本田選手は、夢を実現するために中学生の頃から「夢ノート」をつけ始めたといいます。まず夢(目標)を記入し、それに向けて何をすべきかを書いていたといいます。当時からバックキャスティングで考かんがえていたのです。


続きは『こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本』からご覧ください。


こどもSDGs

【商品名】『こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本』
【発行】株式会社カンゼン
2020年7月11日発売

このままでは地球があぶない!
未来のために考えるべきこと

未来を担うこどもたちに対し、SDGsと世界が直面する解決すべき問題、そして私たちの生活との関連をわかりやすく解説。

SDGs(エスディージーズ)とは…
国連が決めた2030年までに世界の人々が達成しなければならない目標のことです。この目標に無関係な人は地球上に1人していません。なぜSDGsを達成しなければいけないのか。その答えは「このままでは未来の地球は立ち行かないほどの危ない状態」だからです。

本書では、未来を担うこどもたちに対し、SDGsと世界が直面する解決すべき問題、そして私たちの生活との関連をわかりやすく解説。専門的な言葉もやさしく説明しているので、大人にもわかりやすい内容になっています。

これからの世界を引っ張っていく今のこどもたちが将来的に理想の世界で暮らせるようにするためには、今からさまざまな問題について考え、周りの人たちと話し合い、取り組んでいくことが大切です。それが大人になったときにより良い未来をつくることに繋がるのです。


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