“プレー原則”とは何か? 局面ごとの最適なプレーを知る

2021年01月08日

戦術/スキル

前回の記事『「あのパスミス」の原因は技術不足じゃない!? “サッカーの4大要素”を知る』では、サッカーの4大要素を説明した。今回は、様々なシチュエーションでどのプレーを選択するかを判断する際に必要になってくる“プレー原則”を、1月19日に発売となる『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』から一部抜粋して、シンプルな局面から紹介する。

文●シュタルフ悠紀


サッカー遊び方=プレー原則を覚えよう

 ここから、いよいよサッカーの遊び方(プレー原則)を説明していこう。プレーの原則とは、自分の判断を助けるためのもので「こういう状況(局面)のときには何をすればいいのか?」というコツ(秘訣)のようなものになる。プレーの原則は試合の6つの局面別に分けられている。

 コツだからといって「絶対にプレー原則にしたがってサッカーをしなさい!」ということではないよ。キミの判断で自由にプレーをすればいいんだ。

 信号機のついた横断歩道を思い浮かべてみるといいかもしれない。 キミは反対側に渡りたいとき信号機を見て判断するよね。それはキミが「赤は止まれ」、「青は進め」ということを知っているからだ。信号機にしたがえば安全に横断歩道を渡ることができる。信号機は、“プレーの原則”のようにキミの判断を助けてくれるわけだ。

 それでは、いつも信号機にしたがえばいいのかというと、そういうことにはならない。キミが青信号で横断歩道を渡ろうとしているときに、救急車のサイレンが聞こえてきたらどうする? サイレンの音が遠ければ急いで横断歩道を渡るかもしないし、すぐそばまで救急車が迫っていたら、渡らずに待っているのではないかな。「青は進め」だけれど、キミ自身が状況を見て判断したほうが、より良い結果を導びき出すことができるよね。

 さあ、この本で紹介するプレーの原則は全部で25ある。えっ、そんなにたくさん覚えられるか心配だって? ひとつずつ説明していくから大丈夫だよ。いいかい、決してあきらめるんじゃないぞ。コツコツ身につけていこうぜ!!

ボールを持っているとき(攻撃)

【攻撃を組み立てるときのプレー原則】

原則① なるべく相手選手から離れた位置でパスを受ける

ONE POINT
組み立ての局面では、ミスがすぐ失点につながる。相手のプレッシャーから離れて、時間を生み出す工夫をしよう。

原則② ボールを受ける前に広い視野を確保しておき、前向きの選手を使う

ONE POINT
攻撃を組み立てるときは、広いスペースを活用して選択肢を増やしたいところだ。パスを受ける前にまわりを確認し、前向きで受ける準備をする。自分が後ろ向きで受けた場合には、前向きの選手に、簡単にボールを預けることを意識しよう。

原則③ 隣に位置する味方の選手には、斜めのパスコースを作ってサポートする

ONE POINT
攻撃の組み立ては前進が大切だ。斜めにパスコースを作れば相手の前に出られる。ボールを失っても斜めからのサポートで失点のリスクは減る。バックパスを受けるときもプレッシャーから逃げやすいよう斜めのパスコースを意識しよう。

原則④ 足下ではなく、動きながらパスを受ける

ONE POINT
足下へのパスは相手のプレッシャーにつかまりやすいんだ。スペースを見つけて動きの中でパスを受けることを心がけよう。パスの出し手も味方の動きに合わせて、ていねいなパスを意識しよう。

原則⑤ ボールを持ったら、相手選手を一人引きつけて、味方の選手をフリーにする

ONE POINT
攻撃を組み立てるときは、ボールの周辺で数的有利な状況を作りたい。そのためには味方をマークしている相手選手を誘い出して引きつけておく。味方の選手をフリーにすることが大切なんだ。


つづきは『ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング』からご覧ください。


【商品名】ジュニアサッカープレーヤータイプ別診断トレーニング
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2021/1/19

【書籍紹介】

「自分で目標をたて、実行できるようになることは夢を叶えるための近道だ! 」

Q.自分で仕掛けるよりもパスを出すほうが好き
Q.小さい頃から外で遊ぶことが多かった
Q.試合のとき、ついボールを持ちすぎてしまう
Q.ボールを取られたら全力で取り返す

40の質問に答えて自分のタイプを導き出す!

自分のタイプを知り、目標を設定し、夢を叶えるために必要な練習を自分で考えることができるようになる。
自律心と想像力を養うサッカーノートです。


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