「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】
2026年01月03日
育成/環境「うちと鳥栖のレベルでも、ある程度のところにいるんだなって」
そう話す広川監督が15年前に発起人として立ち上げたのがシャイニングリーグという試みで「各県の負け知らずみたいなチームを集め」、熊本県甲佐町で集中開催で運営してきた。
このリーグの首位を争ってきたのがソレッソ熊本とサガン鳥栖だった。同じ釜の飯を食う身内同士が決勝戦で相まみえたこの決勝戦を受け九州のレベルの高さをある程度実証できたのではないかと話す。
「関東・関西と映像で見るとめちゃくちゃ上手いんですけど、実際やってみたら、うちと鳥栖のレベルでも、ある程度のところにいるんだなっていうのは今回で実証できました」
ただし、選手は毎年入れ替わる。だから、今後もいい選手を育て「毎年、九州のチームとはやりたくない、と、関東・関西組に思わせられるよう」選手を育てていきたいと話した。
その広川監督は今年を最後に指導の一線から勇退することを公言している。
「後に続く若い指導者がうちにはたくさんいますし、今回一緒にベンチ入った三角(将行)、中山(英俊)コーチとともにこれまで15年ぐらいやり続けてきてるんで。彼らも十分やれるし、ひょっとしたらもっともっと強くなるんじゃないかと期待してます」
ソレッソ熊本の代表という立場上「僕がやるって言えばやれる」と話す広川監督だが「ただ、この経験を次の指導者に経験させたいんです。僕がいるとベンチに入れない指導者がいっぱいいる。僕がいいとこ取りするよりも、優秀だと僕が思っているスタッフに委ねたい。もっと良くなりますよ。僕はどっちかというと、ふざけてるんで(笑)」と勇退の理由を明かした。
今後も九州のレベルを上げるには指導者のレベルアップが必要だと話す広川監督に「指導者育成に取り掛かるのですか?」と質問すると、「そんな大それたことは考えてませんけど」としつつ、「緊張感ある高いレベルのリーグ戦を提供」することについて言及していた。街クラブが競争力を保ち続ける育成年代の強さの秘密の一端はそうした草の根の活動にあるのだと感じた。
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