「強制型しつけ」になってませんか? 指示待ちの子どもから”主体性”を養う「共有型しつけ」とは
2018年05月12日
コラム指示待ちの子どもが多いと言われる今、子どもの自立を促すには、具体的にどうすればいいのでしょうか? また、親や大人がどのようにして子どもに関わり、より良い信頼関係を築いていけばいいのでしょうか? そこで今回は子どもから“主体性”を引き出すために、活用したい「共有型しつけ」について紹介します。
文●柗田佳代子 写真●ジュニサカ編集部、佐藤博之
『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.33夏号』より転載
※この記事は、2014年8月18日に掲載されたものを再編集したものです。
しかられると何も覚えられない
保護者の皆さんの中にも、しかられながらの勉強はあまり身につかなかった、という覚えがある方は、いらっしゃるかもしれません。
しかられて嫌な気持ちにならない人は、あまりいません。大人も子どももそれは同じです。
しかられながらの勉強はなぜ身につかないのでしょう。脳の扁桃体で緊張や不快感を覚えると、記憶を司る海馬で失敗例がよみがえり(フラッシュバック)、他のことが考えられなくなります。
すると、冷や汗が出たり、頭が真っ白になる、頭が働かないという状態に陥ります。従って、何も覚えられない状況になってしまうのです。これでは学力はつきません。
一方、「楽しいな」「好きだな」と感じているときは、知識や情報をどんどん吸収していきます。脳の扁桃体が快感情を感じるとメラトニンがたくさん出て、海馬が目の前の情報を記憶貯蔵庫に蓄えていくのです。
例えば、何時間もサッカーの練習をしている友達のことを、ある人からは「努力している」と見えたとしても、本人は楽しんでいるから、本人自身はそれが「努力だ」とは感じていない、そういう場面は、たくさんあります。
つまり、楽しみながらの勉強はどんどん知識を吸収して学力がつき、楽しみながらの練習は、飛躍的な技術の向上が期待できます。
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