「強制型しつけ」になってませんか? 指示待ちの子どもから”主体性”を養う「共有型しつけ」とは
2018年05月12日
コラム
成功体験の積み重ねが主体性を導くカギ
小さいときに好きなだけ、好きなことに取り組ませてくれたり、なにかできると親がほめてくれて一緒に喜んでくれるというような共感的な環境のもとで、子どもは達成感、成功経験を積み重ね、自尊感情、プライドを育てていくのです。
それらが、のちの学習意欲や探究心、さらには主体性につながり、入学試験あるいは難関資格試験も突破するための努力の下支えになっているのです。
人生ではさまざまな問題に直面します。学生のうちは暗記力でなんとか突破できるかもしれません。
また、お父さんお母さんは例えば、子どもが文字を書けるかどうかをものすごく問題にします。しかし文字は子どもの関心の網の目に引っかかってくるにすぎません。
肝心なのは、文字が書けるかという目に見える力があるかではなく、文字で表現したくなるような内面の育ちがあるかなのです。
例えば「うさぎ」が「う、さ、ぎ」と3拍からなっているか、最後の音の音韻を抽出できるか、など、そういう部分が文字を読むために重要な素質になるのですが、そこに気がついている人は非常に少ない。
文字が読めた、書けた、ということよりも、音韻的な意識や指先の器用さがどのくらい育っているかというほうが、文字の読み書きにはずっと重要なのです。
こういったことは目には見えませんが、内面にある想像力が、学力の基盤となるのです。
将来を考えると、正解のない社会で、よりよい答えを導きだしながら生きていかなければなりません。
そのためにも、子どもの想像力、考える力を育てることが課題となってきます。この想像力を下支えするものが幼児期の五官(感覚器官)を使った自由な体験であり、子どもが自分から行動したことで得た達成感や成功体験の積み重ね。
この積み重ねが、子どもの主体性を導くカギとなってくるのです。従って、子どもの想像力を育み、子どもの主体性を導くためには、共有型しつけが重要なのです。

プロフィール
内田伸子
(うちだ のぶこ)
1968年お茶の水女子大学文教育学部卒業、1970年同大大学院人文科学研究科修了、学術博士。お茶の水女子大学文教育学部大学院教授、子ども発達教育研究センター長、文教育学部長を経て、2005年より理事・副学長を務めた。2011年よりお茶の水女子大学客員教授・名誉教授、2012年より現職。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。著書に『世界の子育て―貧困は乗りこえられるか』(共著,金子書房,2012)『子どものつまずきには理由がある』(共著,PHP,2013)ほか多数。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
東北トレセンU-14女子が開催!2026.10.24
-
東北トレセンU-14が開催!2026.10.24
-
【関東トレセンキャンプU-13前期】参加メンバー2026.10.23
-
【UEFA Friendly matches】U-16日本代表メンバー発表!2026.10.23
コラム
-
「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ2026.04.03
-
親は子どものサッカーにどこまで関わるべきか?「サッカーが習い事になると難しい」佐久長聖高校女子サッカー部監督が語る2026.03.18
-
U-12からU-18に何人残れるか?「川崎フロンターレの軸となっていかなくちゃ」大田和直哉監督が取る勝負と育成のバランス【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.05
-
「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.03
フットボール最新ニュース
-
レアル・マドリードが逆転勝利【25日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
インテルがまさかのCL敗退【24日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
ニューカッスル、イングランド代表ウィンガーが4ゴール【18日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
レアル・マドリードが後半に1点もぎとり白星【17日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
アーセナルが全勝首位通過【28日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 東京大会】大会結果2026.03.02
-
【卒業記念サッカー大会第19回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー3(決勝&閉会式)2026.02.27
お知らせ
ADVERTORIAL
人気記事ランキング
- 「2018 COPA BELLMARE U-11」で輝いた5人の選手たち/ジュニサカMIP
- 【関東トレセンキャンプU-13前期】参加メンバー
- 【2025 JFAトレセン関西U-14トレーニングキャンプ】参加メンバー
- 「全員出場」という言葉だけが一人歩きしていませんか?
- 【ヴァル・ド・マルヌ国際トーナメント2026】U-15日本代表メンバー発表!
- 師匠オシム超えを目指して――。気鋭の指揮官が語る監督という仕事
- 「仲間」の存在は選手に何を与えるのか? バディーSCが示した一体感
- ファナティコスが9年連続9回目の群馬県大会優勝!! 鹿児島の地で目指すは頂点/全日本少年サッカー大会 群馬県大会
- 東北トレセンU-14が開催!
- 【第39回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ラウンド16・準々決勝フォトギャラリー

