サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典「友達に聞いてみたら?」「引っ張る」

2016年12月16日

コラム

ジュニアサッカーを応援しよう! WEBサイトにて、毎週連載してきた池上正さんの『池上さんの辞書』が待望の書籍化。『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』から声がけやサッカー用語など115のことばから改めて紹介します。

監修/池上正(京都サンガF.C. 育成・普及部部長) 編/島沢優子

<池上さんのことば辞典>

達にきいてみたら?

【疑問形】類義)誰かに聞くといいね

説明された練習メニューがわからな
い、あるいはコーチの話を聞き逃し
て「どうしたらいいの?」と尋ねて
きた子への声掛け。いちいち大人が
説明せずに、仲間同士のかかわりを
促すもの。聞いてきた本人はもちろ
んだが、他の子が困っている仲間に
気づくようふるまうのがコツ。

■池上さん解説■

子ども同士のかかわりを促そう

 学校という場所はいかにも集団行動が学べそうなのに、実はあまりそういう機会がないようです。「友達と相談して」「わからない子はわかる子に聞いて」そんなふうに進める授業は実は少ないようです。3人組になるときにあぶれても、先生が足らないグループを見つけて連れて来てくれます。何か困ったことがあれば、常に大人が解決してくれます。

 ですので、練習で「はい、3人組になって!」「5人グループになって」と言うと、必ず余った子が「僕は誰と組めばいいの?」と私のところへやってきます。グループができていない子たちが目の前にいるのに「誰かいませんか?」と助けを求めます。その子たちに「ねえ、○○君、入れて!」と言えず、「こっちだよ」の声を待つのです。拒まれるのが怖いのでしょうか。

 照れくさい、恥ずかしがりやといった性格の子もたくさんいますが、ジュニア時代からこうしたコミュニケーションの芽を育てておくことは、現代の子どもたちには必要です。

141202池上さん連載

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