クリエイティブな選手をどう育てる?ジュニア世代で「フットサル」を理解することの重要性

2015年02月04日

コラム

ジュニア世代の育成でよくあがる「クリエイティブ」という言葉。特に「クリエイティブな選手の育成」は多くの指導者にとって、よく議論されるテーマだと思います。そこで「クリエイティブな選手を育てるには、ジュニア世代のフットサルでの経験が重要」と語る、府中アスレティックフットボールクラブの森佳祐氏にお話を伺いしました。

(文●島沢優子・写真●佐藤博之)

『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.30』P148-149より転載


創造性豊かな選手を育てるには「フットサル」が重要

 クリエイティブな選手、それは「局面を打開する力」=創造性(クリエイティビティ)を持った選手だと考えています。

 そして、そんな選手を育てるためにジュニア世代では「フットサル」がとても重要だと考えています。
 
 以前に比べてはるかにフットサルの認知度は向上し、フットサル大会も開催されるようになりました。

 ですが、そこで行われているのは、ゴール前にロングボールを蹴るだけ、ドリブルの得意な子だけに任せて他の子は見ているだけ、ゴール前に集まってボールが来るのを待っている、キーパーから適当なスローでリスタートを始めるなど、フットサルをプレーする利点を活かせていない残念なチームが多く見受けられます。

 フットサルは狭いピッチの中で、5人がアイデアを共有し、高い技術力と早い判断力で、局面をいかに打開するかというスポーツだと考えています。

 そして、そのためには基本技術が大事なのは当たり前であり、それ以上にどうスペースを利用するかという部分がとても重要だと考えています。

 私達のスクールでは、それを念頭に置き、子どもたちのレベルに合わせて、明確に知らなければならないこと、やらなくてはいけないことを伝えます。

 例えば、ゴールクリアランス時にはボールを大切に運ぶために後ろ3枚と前1枚にポジションを取る、中央の選手がサイドの選手にパスをした場合はスペースを作るために前のスペースへ抜けていく、またはブロックに行く、ディフェンスは守備への切り替えの際にボールラインよりも必ず戻る、などフットサルをする上での基本的な戦術を伝えていきます。

 そして、そのような個人戦術、チーム戦術を習得しながら、技術力、判断力の向上をさせます。

150204育成コラム

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