工夫次第で変わる親から子どもへの質問法
2015年07月31日
コラムジュニア年代のサッカーは、親と子の二人三脚です。子どもの上達を願うなら、親も成長していく必要があります。そのために、ぜひとも知っておきたい親の心構えをジュニア育成の現場に立つ指導者が教えます。
(文●末本亮太 写真●編集部)
「なぜシュートしなかったの?」
大人である我々もそうであるように、子どもは自分の話を聞いてくれる人の言葉には耳を傾けるものです。自分に心を向けてくれる人から学ぼうとします。
一方、何かを無理やり押し付けてくる人の言葉には耳をふさぎます。だからこそ、ポジティブな発言や工夫した質問をしてみましょう。
例えば、子どもがゴール前のシュートチャンスでパスを選択したとします。そこで親が「なぜシュートしなかったの?」と叱るような質問をすると、子どもは質問に答えるどころか萎縮してしまいます。
年齢にもよりますが、パスを選択した理由があるはずですから、まずは子どもの考えを聞いてみましょう。緊張して周りを見ることが難しいゴール前でも、彼は周りを見たうえで判断したのかもしれません。もしくは、彼の中ではシュートを選択するよりも、いい選択肢だと決断したのかもしれません。
答えや理由は親であるあなたの中ではなく、子どもの中にあることを常に忘れないようにし、考えを引き出すような発言、質問をしましょう。そういう意味でも、「見て」「判断・決断して」「実行する」というプレーのプロセスがあるサッカーというスポーツの教育的価値を改めて考えてもらいたいと思います。
サッカーのみならず日常生活でも、自分で見て、自分で判断して実行し、その責任を取るという環境があれば、自ずと子どもを子ども扱いすることはなくなります。現代においては、何から何まで大人に用意してもらい、守られている環境が子どもにとって果たして良いことなのか、私は疑問に思います。
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