エデン・アザールのドリブルに見る「ボールを奪われない」ためのカラダの使い方
2017年06月15日
サッカーエンタメ最前線今季プレミアリーグを制したチェルシーの攻撃陣を牽引するアザール。なぜ彼のドリブルはボールを奪われないのでしょうか。今回はアザールのプレー集からボールを奪われない”テクニック”を紹介したいと思います。
文●中澤捺生/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images
2012年にリール(フランス)からチェルシー(イングランド)に移籍したエデン・アザール。開幕戦のウィガン戦でリーグデビューすると、3試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど、当たりの激しいプレミアリーグにもすぐに順応しました。今シーズンも16得点5アシストと攻撃陣を牽引しチェルシーのリーグ優勝に大きく貢献しました。
アザールと言えば、柔らかいボールタッチと緩急を使ったドリブルで相手を翻弄します。また、フィジカルコンタクトに強くDFに体をぶつけられても簡単には倒れません。ボールを奪いに行くとアザールは体を相手に当てて上手くボールを守りファールを誘います。1対1の場面でアザールから完璧にボールを奪うことは、ほぼ不可能に近いのではないでしょうか。
なぜアザールのドリブルはボールを奪われないのでしょうか。実は子どもたちにも参考にしてほしい”テクニック”があります。
それはアザールの”体の使い方”です。
プレミアリーグ第24節・ホーム・スタンフォードブリッジで行われたアーセナル戦。後半8分にアザールがハーフェーラインから1人で決めたゴールはアザールの”体の使い方”が巧かったからこそ生まれたゴールでした。
≪アザールがアーセナル戦で決めた独走ゴール≫
中央にドリブルで侵入させないよう外に追いやるような寄せ方をしてきたアーセナルMFコクラン。しかし、アザールはコクランに”あえて体をぶつけて”相手の前に入り込むことでバイタルエリアまで侵入することができました。プレミアリーグ史に残るゴールはアザールの”体の使い方”が上手かったからこそ生まれたものです。普通の選手ならばコクランに寄せられて上手くサイドに追いやられたことでしょう。
アザールのように一度相手に”あえて体を当てる”ことでドリブルが出来るスペースが広がりボールも奪われにくくなります。ドリブルの最中だけではなく”あえて体を相手に当てるテクニック”はポストプレーやサイドに追い込まれたときにも応用できます。肩だけで相手の体にぶつかるとバランスを崩し上手くボールコントロールが出来ないと思います。お尻や腰など体全体で相手に体を当てることを意識しましょう。
アザールの柔らかいタッチやテクニックを真似することは難しいですが、わざと”体を当てて”相手の前に体を入れ込みドリブルのコースを作ったり、ボールを守り奪われないようにするプレーはサッカーをしている子どもでも参考になると思います。一度、アザールのプレーを参考に練習してみてはいかがですか。
≪アザールの”身体の使い方の巧さ”が分かる今季スーパープレー集≫
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