ハリル、日本代表の決定力不足に不満。「『フゥ』と息を吐くと落ち着いて蹴れる」

2017年10月07日

ジュニアサッカーニュース

SAITAMA, JAPAN - AUGUST 31:  Head coach Vahid Halilhodzic of Japan looks on prior to the FIFA World Cup Qualifier match between Japan and Australia at Saitama Stadium on August 31, 2017 in Saitama, Japan.  (Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)
(写真●Getty Images)

 6日(金)、日本代表はキリンチャレンジカップ2017の試合でニュージランドを相手に2−1で勝利をおさめた。しかし、試合直後に行われた記者会見で日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、選手たちの“決定力不足”に不満を示した。

「チャンスは10回はあったと思います。ミドルシュート、ロングシュートについても、今日は選手たちに強調して要求しました。ただ、枠にいかないシュートがいくつもありました」

 試合を通して日本が放ったシュート本数はニュージーランドの3倍となる18本。そのうち流れのなかからの得点は、後半42分に倉田秋選手(ガンバ大阪)があげたヘディングでのゴールのみ。さらに枠内シュートはわずか「4」だった。

 この長年の課題である日本代表の“決定力不足”に対して、選手時代にフランスリーグで2度も得点王に輝いたこともあるハリルホジッチ監督は不満を露わにした。「今日の試合では(シュートシーンで)焦る姿を痛感することがありました。シュートを打つ場面ではカラダの向き、足の向きを意識することが大切。また、シュート前に『フゥ』と息を吐くと、落ち着いてボールを蹴ることができるでしょう」と、具体的なアドバイスを交えながら力説した。

 またハリルホジッチ監督は「トレーニングでそういったことをしないとできるようになりません。だからクラブでもそういったことをするように要求しています。個別トレーニングでシュートを打てば、先ほど話したようなシュートは打てるようになる」と、記者たちの前で訴えた。

 今回、ハリルホジッチ監督が話しているのはあくまで日本代表の話だが、「シュートの前に落ち着く」ことや「トレーニングからそういったことを意識する」ことは日頃からサッカーに取り組んでいる少年・少女たちにとっても大切なことではないだろうか。ハリルホジッチ監督が選手たちの前ではなく、記者たちの前でこういった話をしたということは、日本のサッカー界全体に向けてのメッセージなのかもしれない。

取材●植田路生(フットボールチャンネル)、構成●ジュニサカ編集部

 
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