言動・行動でわかる!! 子どもの「深層心理」を読み解く7つのヒント
2018年01月26日
メンタル/教育子どもの表情や様子がいつもと違う。でも、何を考えているか分らない。保護者・指導者の皆さんはこんな経験をお持ちだと思います。そんなお悩みの解決のヒントとして、今回は“しつもんメンタルトレーニング”代表を務める藤代圭一さん監修のもと、7つの行動から見える子どもの深層心理に迫っていきます。
(文・構成●三谷悠、イラスト●中山けーしょー)
①親からサッカーのプレーを注意され、「何も知らないくせに!」と怒る
成長するため、頑張っているのにうまくいかず、結果が出せないで焦っていると考えられます。結果だけで判断されるのが嫌で、もっと過程を見てほしいと思っているかもしれません。自分のことを認めてほしいという欲求の表れと言えるでしょう。あるいは、家庭や学校など日常生活におけるイラ立ちが表れている可能性も否定できません。
②子どもがいいことをしたので「いい子だね」 と褒めたのに少しも嬉しくなさそう
本当はそんな行動を取りたくないのに、大人が求めているからやっているだけの可能性があります。本意ではないので嬉しくないのです。「大人によく思われたい」。そんな心理が働いて、喜ばれるからやるという傾向があります。また、褒められた経験そのものが少なく、どう振る舞ってよいか分らなかったり、自分だけが褒められて集団の中で浮いてしまうのを恐れている場合もあります。
③同じチーム同士の子どもが、試合中プレーのことでケンカしている
子ども同士の意識の違いかもしれません。特に、上手な子に多いのですが、自分は本気で勝ちたいのに、周りがそれに見合うだけのプレーをしてくれず感情が高まって、イライラをぶつけてしまうのです。「オレはこんなにやっているのに」と、他者に自分と同じことを求める子にありがちな傾向といえます。本来の目的である 「チームの勝利」を思い出させる言葉をかけてあげるとよいでしょう。
④カラーコーンを蹴るなど理由は分らないがモノに当たっている
子どもは、自分の思い通りにいかないとイラ立ちをモノにぶつけがちです。あるいは、悪さをして、「もっと自分を見てほしい」という承認欲求を満たそうとしている可能性も考えられます。家庭でもチームでも同じですが、その子が大人からの愛情をあまり感じられていないときに起こす行動です。 また、もっと幼い子であれば、本当に純粋な興味からボールなどをハサミで切ったりすることもあります。
⑤「バカヤロー」など意味もなく低俗な言葉をぶつけて友達を困らせている
自分に注目を集めたいという欲求を満たすための行動の可能性があります。周囲を笑わせることで、仲間うちでの自分の地位を高めようとしているのかもしれません。小学校1年生くらいであれば、「みんな が言っているから、言ってみよう」という純粋な興味の可能性もありますが、高学年になると話は変わってきます。このとき、大人がつられて笑わないようにしましょう。
⑥コーチにプレーのことで注意された子どもが強く反発している
コーチの問いかけそのものが間違っている可能性があります。そのコーチに対して信頼があれば、子どもはこういう行動は取りません。コーチの子どもに対する尊重が足りていないのかも。あるいは、「うまくいっていることだってあるんだから、悪いところばっかり見ないでよ」という心理の可能性もあります。悪いところの指摘ばかり続けば、子どもは「この人は味方じゃない」と思ってしまいます。
⑦試合に負けて大泣きしている
「精一杯やったのに結果が でなくて悔しい」「自分が思い描いていた通りの力を出しきれなかった」。さまざまな思いが想像されますが、負けて涙が出るのは本気で取り組んでいる証拠です。また、周りにつられて泣いているだけの子もいます。「周りに合わせる方が安全」という感覚で泣いているだけの可能性も否定できません。そこは質問による見極めが必要です。
※今回紹介している子どもの反応は、あくまで想定される一例です。主観でジャッジせず、“しつもん”することで子どもたちの頭の中や行動の背景に耳を傾けてあげてください。
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