目的や目標を持てばもっと上手くなる! 元日本代表・鈴木啓太氏が「考えてプレーする」ことの大切さを問う

2018年02月26日

ジュニアサッカーニュース

鈴木啓太

文・写真●山本浩之

考えてプレーすることの大切さ

 2月25日(日)、MIFA Football Park(東京都江東区豊洲)にて、『SAMMY SOCCER PROJECT フィールドプログラム』が開催された。『SAMMY SOCCER PROJECT』は、サミー株式会社がサッカーを通じ、子どもたちに夢と感動を届けるために立ち上げた新しいプロジェクトで、この日は第一回目となるイベント開催となった。

 プログラムは2部構成になっており、ヤングアスリート(子どもたち)向けサッカークリニックは元日本代表・鈴木啓太氏によるトレーニングプログラムで、午前の部(小学校1、2年生)と午後の部(小学校3、4年生)が行われた。また同時間帯に保護者やコーチなどを対象としたヤングアスリートマネジメントが開講された。

 ヤングアスリート(子どもたち)向けサッカークリニックは「考える」ことがテーマ。鈴木氏は、考えてプレーすることの大切さをサッカーのトレーニングを通じて子どもたちに説いた。そのアプローチとして鈴木氏は、ゲーム中に「声を出してはいけない」とルールを設定。

 自分の考えをチームメイトに伝達するための手段が何であるのかを子どもたち自身に改めて気がつかせるために、ただ答えを与えるのではなく、常に問いかけながらクリニックは進められた。サッカーの技術的な部分へのアプローチではなく、「考えて声を出す」という部分にフォーカスした影響からか、参加した子どもたちの多くがほぼ初対面であったにも関わらず、積極的に自分の意見を言い合う姿が見受けられた。

 また、保護者向けの講義として行われたヤングアスリートマネジメントでは、スポーツコンサルタントの今野敏晃氏(株式会社グラスルーツ代表取締役)が講師をつとめ「メンタリティ」をテーマに、メンタルを構成する要素である感情、思考、行動について話しが進められていった。

 例えば、小さな子どもにとっては、保護者から「やりなさい!」と言われて取り組むよりも、自分の話しを親に聞いてもらう(肯定される)ことによって得られる安心感の方が、自主性やモチベーションが養われるといったことなど、子どもの成長過程におけるメンタルを育てる大切さについて、サッカー選手を育てるに限らず“人”を育てるという観点から語られていた。

 クリニック終了後の閉会式では、『SAMMY SOCCER PROJECT』のオフィシャルアンバサダーである日本代表・小林祐希選手(SCヘーレンフェーン)のビデオメッセージが紹介され、現在オランダの1部リーグで活躍する小林選手から、試合に気持ちを落ち着けて臨むことの大切さが子どもたちに伝えられた。

 イベントの最後にコーチを務めた鈴木啓太氏から子どもたちへ「(サッカーは)目的と目標を持ってプレーすると上手くなるのも早くなります。何も考えずにボールを蹴っているのと、ちゃんと足のどこにボールが当たっているのかなって考えながらやるのとでは上手くなるスピードは違います。常に『考える』ことを意識して練習してほしいと思います」と、エールが送られた。

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