「お前なんか絶対に一流になられへん」。”努力家”本田圭佑の原点【前編】
2018年06月16日
コラム「2018FIFAワールドカップロシア大会」の日本代表メンバーに選出された本田圭佑選手(摂津FC/ガンバ大阪ジュニアユース/星稜高校)は言わずと知れた努力家。ガンバ大阪ユースに昇格できず人生最大の挫折を経験しましたが小学校の卒業文集で書いた「将来はイタリアのクラブで10番をつけてプレーする」「W杯に出場する」という夢を現実のものにしました。努力の原点はどこにあるのか、本田選手のジュニア時代から見えてきました。
【後編】人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相
文●元川悦子 写真●GettyImages
地元の摂津FCに入団
本田圭佑が大阪府摂津市で誕生したのは、1986年6月13日。世界的スーパースター、ディエゴ・マラドーナが準々決勝・イングランド戦で見せた「5人抜き」や「神の手ゴール」で世界中を沸かせ、彼を擁するアルゼンチンが2度目の世界王者に君臨した 86年メキシコワールドカップの真っ最中の出来事である。
本田は二人兄弟。三つ年上の兄・弘幸さんとはつねに競い合い、刺激しあって成長した。圭佑少年が6歳だった 93年5月にJリーグが発足した影響もあってボールを蹴る機会は日に日に増えていき、摂津市立鳥飼北小学校2年になったとき、地元の摂津FCへ入団した。
「サッカーは物心ついたときからやっていました。Jリーグができたのが小1で、急激に流行ったでしょう。僕の周りもみんなサッカーをやり始めたので、自分が摂津FCに入るのは自然のなりゆきでした。
摂津FCは全国大会へ行くような強いクラブではなかったけど、僕らの学年はちょうど1チーム作れるくらいの人数で、みんな仲がよかった。和気あいあいとした自由な雰囲気でした。指導は子どものお父さんたちがボランティアでやっていたけれど、個人個人のよさを発揮させてくれるいいチームでした。
練習は基本的に水・土・日の週三回で、1・2年、3・4年、5・6年の三つに分かれていました。下の学年でもうまい子は5・6年生中心のトップチームに入ることができました。僕も4年くらいから5・6年生と一緒にやっていましたね」(本田)
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