サッカー母ちゃんの“まだまだ”ドタバタ日記「第33回 “ブテイ”と青春とサッカー部」

2013年11月21日

コラム

中学校のPTA行事で、久々に長男の中学時のサッカー部の先輩、K君のお母さんに会いました。

K君は現在は某都立高校サッカー部2年生。

「3年生引退でしょ。いよいよ、K君たちの出番だね~」

「ムリムリムリ! うちのは絶対レギュラーには上がれない!!!」

「絶対、ってことないじゃない」

「ホント、絶対ない!」

K君、中学では部長としてみんなを引っ張っていってくれたけど、高校では苦戦してたんだ。

都立も部員多いからなぁ。偏差値の高い都立高校って、セレクションで集めてるわけでもないのに、どういうわけか、めちゃサッカーうまい子がフツーにいたりするんだよね……

「公式戦に出られないのに、サッカーやめないって言うの…」

「続けてることがスゴイよ。やめちゃう子いっぱいいるもん。それに、あの学校合格するだけすごいって!」

「それが、入ったあとはまったく勉強してないから。ブテイ、ブテイばっかり…」

「? ブテイって何?」

「部活停止。赤点だと部活できなくなるの。試験のたびにそれだもん!」

あー、長男とこも似たようなのあるある。

「レギュラーになれない場合、受験のために3年の春に引退する子もいるの?」

「いるよ。でも、ウチは最後までやる、って言ってる。もう、サッカーもダメなのに、大学受験もムリだよ」

「いいじゃない、サッカーが終わってから勉強すれば」

「入る前は『めざせ! 都立高校サッカー部』だったけど、これでよかったのかな、って。なんでサッカー部にこだわっちゃったのかって…」

「でも、弟くんも、サッカー部ある学校に入るつもりでしょ?」

「そうなのよ~、学校選ぶときも、『サッカー部のユニフォームどんなのかな』とか、そんなのばっかり気にしてるからいやになっちゃう。『高校のサッカー部は、中学の部活とは違うんだよ。兄ちゃん見ててわかるでしょ? サッカー部で学校考えたらダメだよ!』って、怒っちゃった」

……わかるわかる~。

母親って、子どもがサッカーで芽が出ないのなら、
もう勉強に集中するなり、別なことやろうよ、って思ってしまうんだよね。

でも本人は、自分が納得するまでは、サッカーをやりたいんだよー。

ウチの次男も、正直サッカーはイマイチ。
でも、本人、今はまだサッカーあきらめてないし。
だからサッカーをモチベーションにしてがんばれるなら、それでいいと思うんだ。

サッカーするために受験をがんばる、
レギュラーになれなくても、仲間と一緒に3年間サッカーを続ける。

一部の天才君たちを除き、ほとんどのサッカー少年にとっては、
きっと、それが大事なんじゃないのかな?

高校3年間の鳴かず飛ばずの運動部経験。
母ちゃんも中学時代のヘタレ卓球部経験がものすごい宝物!!

親にとってはムダに思える時間だけど、
本人にとってはかけがえのない青春であり、たくさんのことを学ぶ時間なんですよね。

K君は、中学のときから生徒会の役員とか引き受けるタイプ。

きっと、サッカー部の経験を肥やしにして、将来いい仕事をする男になると思う。絶対に。

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