“神童”と呼ばれたFC東京・品田愛斗「小学生のうちにやらないといけないことは人それぞれ」/ユースプレーヤー成長記
2018年02月05日
読んで学ぶ/観て学ぶジュニア年代からひと際目を引くセンスと高い技術で注目されていた品田愛斗選手。来季からFC東京のトップチームに昇格し、プロサッカー選手として新たなキャリアを歩み始めた。小学生当時から取材する機会も多かった彼の成長を追った。
【コラム】進路選択
取材・文●山本浩之

(写真●山本浩之)
与えられた課題もすぐにこなせた少年時代
懐かしい一枚の写真がある。2009年12月28日に「第17回F・マリノスカップU-10大会(GROW GAME)」の表彰式で撮影したものだ。場所は横浜市西区のみなとみらいにあったマリノスタウン。暮れゆく空を背景にレジスタFCの選手たちが写っている。まだ9歳や10歳の子どもたちだ。みなあどけない顔をしている。雲の合間から顔を出した夕日が優勝カップを照らしていた。
――それから8年が経った2017年。写真の中央で優勝カップを掲げていた少年は18歳となり、夢であったプロサッカー選手への扉を開いた。
埼玉県出身の品田愛斗選手がサッカーを始めたのは小学校にあがってからのこと。それまでは特にスポーツをすることもなく、サッカーにも興味がなかった。カードゲームなどで遊ぶような子どもだった。習い事が嫌いだったこともあり、友達にサッカーをしないかと誘われたときも嫌々ついていったのだという。最初は乗り気ではなかった。けれども、やってみたらサッカーは面白かった。ボールを蹴ることの楽しさを知ってからは、父親に付き合ってもらって一緒に練習をするようになった。
八潮市で活動するレジスタFCのセレクトクラスに入ったのは小学3年生の夏になってからだったが、その頃には、すでに高い技術力を身につけていた。「どこのJリーグのアカデミーでもセレクションを受けたら合格しないところはなかったでしょうね」とレジスタFCの金杉伸二氏は言う。
レジスタFCに入ってからも課題をあたえると、2、3カ月あれば自分のものにすることができた。例えば、両足交互にインサイドやアウトサイドなどでリフティングをしながら頭や肩などを通してリフティングをする”世界一周”という技を3年生の終わりぐらいにはマスターしていた。
その頃のことを品田選手は「覚えています。できるという自信があったので、自分のためになるのであればと思って取り組みました。でも、そんなに無理な課題は出されなかったと思います」と語る。小学4年生のときはレジスタFCの練習が水、金、土、日曜日にあった。火曜日はレジスタFCのスクール、木曜日はFC東京のスクールに通っていたので、月曜日やヒマな時間を見つけては練習に取り組んだ。
「リフティングや足下の技は小さい頃から取り組んでおかないと身につかないと思います。リフティングの技術は試合でも結構使うと思いますよ。浮き球のトラップはリフティングの技術があってのことだと思います。そもそも試合では走っている状態でトラップをするので、まず止まっている状態でトラップできなければ、走っているときにできるわけがないんです」

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