池上コーチの一語一得「すぐに感情的になってしまうチームメイト」

2013年12月24日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は同じチームに所属するチームメイトのお話です。

◎練習(トレーニング場面での悩みやギモン)

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(質問者:小学6年生の保護者)

小学6年の保護者です。息子は地元の少年団に所属していますが、そのチームでキャプテンが練習や試合中に上手くいかなかったり、シュートをはずしたりすると試合中でも泣いたり、チームメイトを怒ったりします。負けて悔しい気持ちは分かりますが、冷静さを保てず怒ったり泣いたりするのを見ていて一生懸命やっている子もいる中で、違和感を持ちます。
ミスをすると怒鳴る、悔しくて泣くでは、ほかの子どもたちがミスを恐れてのびのびサッカーできないように思いますが、コーチはあまり注意しません。キャプテンは、トレセンにいったりしていてみんなより上手なのは分かりますが、チームとしてやる少年団としてはどうなの?と思ってしまいます。ただ見過ごすだけでいいのでしょうか。

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コーチがどう接するかが重要。
勝ち負けがはっきりするメニューをする

 お子さんのチームメイトに関する相談ですね。その子は少しばかり感受性が強すぎるのかなと思います。自分だけでなく、仲間が自分の思うプレーをしてくれない、できないことが許せない。自分は一生懸命サッカーをやっているのに、ほかの子がそうでないように思えるのでしょう。

 では、どうすればいいのか。保護者同士で話をすることになれば、この子の両親を責めて孤立させるようなことになりかねません。ここは、コーチがサッカーのなかで、どう接するかが重要です。

 私がお勧めするとしたら、トレーニングで、勝ち負けがはっきりするメニューをたくさん行うことでしょうか。負けたけど、次は勝つかもしれない。勝ったけれど、次は負けるかもしれない。そのようなスポーツの本質を体感させるのです。

 勝ったけれど、次も気を緩めずに頑張る。負けたけれど、ずっと負けっぱなしじゃないから大丈夫。勝ったり負けたりする経験を積むことで、そう思えるようになるはずです。

 とはいえ、そういったことを指導者に伝えるのは容易くありませんね。どのような方が指導されているのかはわかりませんが、保護者の意見をじっくり聞いて指導に役立てようとする、残念ながらそんなコーチは非常に稀です。みなさん、保護者の意見を受け止めるのは、本音では苦手なようです。

 だとしたら、本格的に意見するのではなく、ちょっとした相談のように話しかけてみたらどうでしょうか。

「コーチ、あの子がいつもあんなふうなので、周りの子たちがやりづらそうです。少しうまくいっていないようです。どうしたらいいでしょうか?」

 そのような話のなかで、サッカーってミスをするスポーツなので一喜一憂せずにできるといいですね、とか、そのような話ができるかもしれません。

 すぐにカッとくる。逆に、すぐに心が折れる。なんでもない話を聞き流せない。今の子どもたちにありがちな要素は、いじめにつながりやすいものでもあります。大人たちでうまく話し合えるといいですね。

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