コラム

池上コーチの一語一得「背が高く転びやすい息子。重心を低くすれば転ばない?」

2014年04月15日

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は背が高く転びやすいお子さんについて親御さんからお悩みの質問です。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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(質問者:小学2年生の保護者)

小学2年生の息子がいます。サッカーは幼稚園年長から始めました。同学年の中では背は高い方でやせ型です。走るのは速いようです。ただ、サッカーしているときの重心が高く、ひざが伸びていて大げさに表現すると、つま先立ちでやっているかのように見えます。ちょっと後傾気味です。ドリブルしていてもすぐ相手に取られ、転びやすかったり、相手ボールを足先だけで取ろうとしているように見えます。
上手い子を見ていると、みんなカラダの重心が低くてしっかり立っていて安定していると思います。池上コーチは、どうお考えですか。またもし重心を低くしたほうがいいとなると、どんなトレーニングをすれば有効でしょうか。

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トレーニングなどは不要
重心を低くする必要もありません

 結論から申し上げますと、トレーニングなどは何も必要ありません。いつも通りの練習や試合をどんどん楽しくやっていれば、体は自然に鍛えられます。

 お子さんはやせていて背が高いがゆえに、親御さんから見ると他の子よりも重心が高く見えるのですね。もしかしたら、お子さんに「重心を低くしなさい」とアドバイスしたりしているのでしょうか。ぜひ、それはやめてください。

 実際にその姿を見ていないので何とも言えませんが、サッカーでは実は姿勢というか重心が高いところにあるほうが有利です。日本人は腰を落として低く構える姿勢がよいと思いこんでいる向きもありますが、実はそうではありません。前傾姿勢にならずに、常に周りを見渡せられる視野をもつほうが絶対によいプレーができます。

 しかも、まだ小学2年生です。体型や動きは高学年になるにつれてどんどん変わっていきます。中学生になって第二次性徴を迎えると、またさらに変化します。そのあたりのことを考えると、7歳や8歳の今はただただ楽しく一所懸命にボールを追いかけていればよいと私は思います。

 見守る親のほうも、あまり細部にとらわれずに、サッカーを楽しむことを第一に考えて応援してあげてください。

池上先生

プロフィール

池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

近刊情報

『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』

指導者や保護者から多くの支持を得ている『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の著者・池上正氏が普段からよく使う象徴的な言葉(フレーズ)を取りあげながら、どのように子どもと接すればいいのか、言葉をかければいいのか、子どもとの距離のとり方……子育てやサッカー指導に悩む方々の具体的な解決策として、 “オトナが守るべき10のおきて”を伝授します。

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