ただうまいだけじゃない。ルカ・モドリッチのチームにスイッチを入れるプレー

2015年04月08日

サッカーエンタメ最前線

強いチームには必ずチームに“スイッチ”を入れられるプレーヤーが何人か存在します。『新銀河系軍団』と呼ばれるレアル・マドリーのなかではルカ・モドリッチがそれに該当するプレーヤーです。今回は、そのルカ・モドリッチの攻守にスイッチを入れるプレーについて見ていきます。

(構成●高橋大地/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)

Primera divison - Atletico Madrid v Real Madrid

簡単に真似はできないプレースタイル

 クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイル、ハメス・ロドリゲス、イスコ、セルヒオ・ラモスなどなど…。『才能の塊』のような選手を揃えるレアル・マドリーなかでチームの“核”として活躍しているのがクロアチア代表のルカ・モドリッチです。

 モドリッチ自身も、普通の選手であれば奪われてしまうような場面でも相手を交わせたり、普通なら通せないようなパスを通してしまう、ホンモノの天才です。

 なかでもアウトフロントから繰り出すサイドチェンジのパスは絶品。インステップでパスを出そうとすれば1テンポ遅れてしまうところを、足元からアウトにかけた精確なパスを出せるので、チームの攻撃はおのずとスピードアップします。

 監督のカルロ・アンチェロッティもモドリッチのことを「チームのプレーリズムを変える能力がある選手」として絶大な信頼を置いています。

 そんな、チームの攻撃においても大きな役割を担うことのできるモドリッチですが、彼がさらに素晴らしい選手だという証明になるのは、守備でもチームに“スイッチ”をいれられるところにあります。

 相手のパスコースを読む予測能力、ボールが危険なエリアに出たときの発揮する危機察知能力、フィジカルの強い相手にもぶつかっていく献身性など、攻撃において相手の中盤の選手に自分がされたら嫌だというプレーを守備でそのまま実践することができながら、自らボールを奪いチームが攻撃に転じるパスが出せるもの強みです。

 こういったプレーは一朝一夕でできるようになるプレーではありません。ただモドリッチの場合、才能による閃きあるスルーパスや、繊細なボールタッチで相手を置き去りにするようなプレーと織り交ぜながら、シンプルにボールを繋いだり、チームのために守備でユニフォームを汚すこともいとわない。天才的なプレーヤーにありがちな“ムラ”もほとんどありません。

 安定したプレーを続け、ボールを多く触りながら必要な場面で必要なプレーを実践する。プレーを選ぶ判断の精確さがモドリッチのプレー支え、レアル・マドリーをというチームに“スイッチ”を入れているのです。

 モドリッチのプレーは、簡単に真似できないし、参考にするといってもなかなか難しいところがあるかもしれないですが、日本多くのサッカー少年たちに観てもらいたい選手のひとりです。

≪チームに“スイッチ”を入れるモドリッチのプレー集≫

<関連リンク>
『欧州フットボール批評special issue02 司令塔はどこにいる?』

 

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