コラム

10代からの挑戦。久保建英選手、平川怜選手も経験したJ3が意味する選手の育成

2016年12月05日

高校一年生の平川怜選手、中学三年生の久保建英選手がプロの試合を経験したJ3の舞台。小学校を卒業して早ければ三年後にはプロのピッチを踏む時代が到来したことにどんな意味があるのか。12月6日に発売となる『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.43』では、FC東京U-23を率いる中村忠監督にインタビュー。今回はその一部を抜粋して紹介する。

取材・文●後藤勝 写真●Getty Images

ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.43』より一部転載


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――中村監督は2016年の半ばからFC東京U-23の指揮を執っていますが、シーズン終了までの半年間で感じた、J3とユースのちがいとはなんですか。

中村忠監督(以下、中村) J3には強い選手、速い選手、経験のある選手が年齢を問わずに集まりますから、ユースよりもレベルが高くなり、特に試合の強度にちがいが出ます。相手が強いプレッシャーをかけてボールを奪いに来る環境下で、ユースではできてJ3ではできないプレーがなんなのか、その差を選手ははっきり認識できるのではないでしょうか。J3を経験した選手がユースに戻ったときにあまりプレッシャーを感じずにプレーできるようであれば、J3への参加が若い選手の成長を促す手助けになっていると言ってもいいのかもしれません。

――やはり年齢制限のないJ3はU─ 18の大会とは異なる舞台なのでしょうか。

中村 はい。FC東京U─ 18には優秀な選手が多いので、同じ年代のチームが相手だと比較的長い時間ボールを持つことができますし、決定機の回数も増えます。しかし同じようにJ3でできるかというと、容易ではありません。いまのJ3にはかつてJ1、J2で活躍した選手や、大卒で勢いがある選手がいますから、高校生相手の試合では得られない経験をしているように感じます。

――U-23はJ3の序盤戦で一方的に攻められ苦労していましたが、来季のトップ昇格が内定した高校三年生の岡崎慎選手、鈴木喜丈選手も、いまはずいぶんたくましくなったように映ります。

中村 やはり、このふたりはユース世代だとあまり相手にやられるという機会が少なく、自由にボールを動かせます。でも今年のJ3序盤では、かんたんに当たり負けする場面もありましたし、1対1の局面で駆け引きを含めて後手を踏む部分もあったと思います。スピードもちがいます。考える時間がかかってもたもたしているとJ3では速いプレッシャーにつぶされる。しかし一年間通してやってきて、センターバックの岡崎選手はいろいろな大きさの選手とコンタクトを繰り返して競り合いに強くなってきていると感じますし、ボランチの鈴木選手はプレッシャーを受けながらボールを動かす技術や、もう一列前の攻撃に絡んでいくところがうまくなり、中盤で競り合ううちにからだも鍛えられてきているようです。ふたりとも、それぞれの持ち味が伸びてきて、最初にできなかったことができるようになってきていると思います。

VOL44

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