コラム

育成年代の『引退』を考える。“選手権で終わらせない”興国高校サッカー部の取り組み

2017年03月17日

結果よりも大切にしていること

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 プロ相手にくらいつけたのは、モチベーションの維持ができ、高いレベルでしっかりと練習をしてきたからに他ならない。選手権予選敗退からの時間の使い方は、考え方ひとつで大きく変わってくる。

「指導者の目標が全国大会の結果なのかどうか。うちはここからどういう選手が生まれるかが最大のテーマなので、そこの違いだと思います。大学で少しでもいいスタートを切らないと、そこからステップアップしづらいじゃないですか。

 チームの結果も大事ですけど、それ以上に『興国からこんな選手が輩出された』ということが、(新チームの)結果よりも優先しているということです。彼らには年末に2週間のオフもあったし、練習ではこれまでやってこなかったフィジカルトレーニングもやってます。

 理解している選手たちなので、しっかり目的をもって取り組んでいます。逆に選手権で終わるというのが変なんです。彼らには次のステージがあるんです」
 
 ただどうしても選手だけでなく、指導者までもが進学直前になると『引退』扱いにしてしまう現実がある。

「学校スポーツの弊害だと思うのです。例えば興国にジュニア、ジュニアユース、ユースがあったとしたら、12月に6年生の試合が終わって、4月まで何にもなくてジュニアユースに受け入れることはありませんよね。6月にインターハイ予選が終わったら、11月に選手権予選があることと、12月に小学生の大会が終わって、4月に中学の大会が始まることと同じだと思います。継続なんです。

 しかし日本は進学とともに強制的にチームを替わらざるを得ない文化なのです。だから、ジュニアでドリブルだけしか指導しないようなクラブが成立してしまいます。一貫指導なら上のカテゴリーから『これだけはやっといてくれへんと』という情報が、半強制的にジュニアに下りてくるはずなんです。

 テクニックのあることは悪くはではないのですが、今の日本は上のカテゴリーとの意思疎通がないので、【A】というジュニアのチームからすれば『【B】ジュニアユースにいったけど、育ててくれなかった』と、そっちのせいにばかりすることになってしまうんです。

 ジュニアユースでプレーする上での問題点を考えずに、小学校のその時点だけのことしか見えてないのが現実ですね」

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