【緊急座談会】子どもがワールドカップを見られなくなる日 幸野健一(サッカーコンサルタント)×植田路生(『フットボールチャンネル』編集長)

2014年05月30日

インタビュー

日本代表にとって、ブラジルワールドカップ初戦となるコートジボワール戦は6月15日(日)の午前10時にキックオフです。本来であれば、リアルタイムに見られるであろう時間帯ですが、サッカーをしている子どもたちが同じ時間帯に公式戦や練習試合があり、生でワールドカップを見られないという事態が起きています。この問題にアーセナルサッカースクール市川(以下、アーセナルSS市川)の代表でありサッカーコンサルタントの幸野健一氏は警鐘を鳴らします。

文・写真●編集部


幸野氏が感じる温度差

植田 6月15日に日本対コートジボワール戦が行われますが、キックオフが午前10時と子どもたちが見やすい時間帯での放送です。しかし各地域で全日本少年サッカー大会をはじめ公式戦と重なり子どもたちが試合を見れないという事態が起きています。私も幸野さんのフェイスブックでこの現状を知ったのですが、どうしてこういったことが起きてしまうのでしょうか?

幸野 これまでワールドカップ本大会というのが、僕もちゃんと調べたわけではありませんが、時差の関係で夜中に行うのが当たり前で、大事な試合も自分や子どものサッカーの時間と重なることがなく、あまり問題視されてきませんでした。しかし、ワールドカップ予選は当然日本で開催されることもあり、去年行われたワールドカップ出場を決めるオーストラリア戦も夜の19時キックオフでナイターの練習とぶつかるなど、こういったケースがたびたび出てきました。僕自身はこういった事態が起きるのは、ずっとおかしいと思っていました。

植田 こういった問題が起きること自体がおかしいと?

幸野 そうですよ。自分の国の代表がワールドカップという大事な試合をしているのだから、見るのが当たり前だと思うんです。今回は特に放送する時間帯が変わり、日曜日の午前10時という日本中の子どもたちが見られるチャンスなのですから、ぜひ日本代表の試合をサッカーファミリーで応援してほしいです。

植田 実際にこういった内容を幸野さんはtwitterなどのSNSで発言したそうですが、反応はいかがでしたか?

幸野 かなり反響は大きかったです。大体8割、9割の人が賛成で、1割ぐらいの人が反対の意見でした。反対意見の多くは根本的なグラウンドの少なさにより、スケジュールがタイトで簡単には動かせないということがひとつと、そもそもワールドカップの予選のような、見るべき大切な試合があるから日程をずらそうという発想がないのでしょう。実際、時間や日程をずらしてほしいと訴えかけてきた指導者たちと各地方の協会とのやりとりの内容を聞かされたりもします。例えばですけど、ある指導者に対しては「ビデオ録画して見ろ」というような返答をする場合もあって、リアルタイムで見るべき試合を協会の中にいる人がこういった発言をすることに、憤りを覚えます。僕らの思いとそういう方々に温度差が大分ありますね。「何をそんなに騒いでいるの?」という感じです。僕も確認してはいないですが日本サッカー協会としても15日(の試合)をなるべくはずすような通達は、各地方協会に出されてないように感じます。

植田 通達が出てる出てないにしろ、各協会が考えればわかることですよね。

幸野 いつまでも温度差があるということなんです。

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(幸野健一氏)

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