育成年代の『引退』を考える。“選手権で終わらせない”興国高校サッカー部の取り組み
2017年03月17日
コラム選手がうまくなるための環境を整えることが指導者の義務である
興国の取り組みは世界の基準で考えれば特別なものではない。むしろ当たり前。それだけに高校だけにとどまらず、小中でも同じ考え方で選手を育てることは充分に可能なはずだ。指導者が選手を『引退』扱いせず、自由に練習参加させ、同時に指導することが重要になる。更にそこには上のカテゴリーとの情報交換も必要になってくる。
内野監督は「《興国》からはいい選手が出てくる、といわれることがチームの一番評価」と話すが、《 》の部分を自分のチームに置き換えても同じことがいえると指導者が考えれば、選手への対応は変わってくるのではないだろうか。まして本来アマチュアスポーツに引退はないのだから、上手くなりたい選手にその環境を与えるのは指導者の義務である。
プロフィール
内野 智章
興国高校サッカー部監督。興国の監督就任当時は部員12人、しかもサッカー未経験者6人だった。それが今では海外も含めプロを毎年のように輩出するまでに。世界の最先端を経験するために、サッカー部は毎年1度のスペイン遠征をおこなう。ヴィジャレアルユースとの関係は深い。OBには長崎の北谷史孝選手、岐阜の古橋亨梧選手らがいる。また新3年生にはU17日本代表の大垣勇樹選手。また興国高校はスポーツに力を注いでおり、C大阪ユース出身の南野拓実選手(ザルツブルク)、ボクシングの井岡一翔選手は同校OB。
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