サッカーだけに拘らない、世界に通じる人材を輩出する。「食事」「睡眠」「遺伝子」いわきFCアカデミーは育成年代への投資を惜しまない

2018年02月15日

育成を考える

2017シーズン天皇杯全日本サッカー選手権でJ1の北海道コンサドーレ札幌を撃破するなど、衝撃的なジャイアントキリング旋風とともに脚光を浴びたいわきFC。天皇杯での躍進をキッカケにJ1のクラブにも勝るとも劣らない施設やクラブのヴィジョンに掲げる「日本のフィジカルスタンダードを変える」というセンセーショナルな言葉が様々なメディアに取り上げられ話題となった。一方で彼らは「育成」にも力を入れ、着々と地域に根差したクラブになっている。今回は『The Smart Athlete』をコンセプトに掲げるいわきFCアカデミーの実態に迫る。

【連載】いわきFCの果てなき夢

取材・文●藤江直人 写真●ジュニサカ編集部


いわきFC

サッカーやフットボールという単語を含めなかった意図

 日本スポーツ界初の商業施設複合型クラブハウスとして、昨年7月に開業した『いわきFCパーク』。アメリカのスポーツ用品メーカー、アンダーアーマーのアウトレットショップや輸入車販売店がテナントとして入居している1階の奥には、アカデミー専用のエリアが設けられている。

 昨春に中学生年代の男女のU‐15が活動を開始し、今春には高校生年代の男子U‐18が発足。男子に関しては、2020年にすべての学年がそろう予定となっているいわきFCのアカデミーには、クラブがフィロソフィーにもしている、人材育成を軸においたコンセプトが掲げられている。

 名づけて『The Smart Athlete』――。いわきFCを運営する株式会社いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役(48)は、サッカーやフットボールという単語を含めなかった意図をこう説明する。

「世界に通じる人材を輩出しよう、という思いを込めました。賢さや知識なども求めながら、サッカーを含めて、さまざまな分野で将来的に成功する基礎を作ってあげたいと考えています」

 すでに活動していたいわきFCの経営体制が一新され、いま現在に至るスタートを切った2015年12月に、サッカーというスポーツを通して実現させていく3つの夢を掲げている。

【1】いわき市を東北一の都市にする
【2】日本のフィジカルスタンダードを変える~魂の息吹くフットボール~
【3】人材育成と教育を中心に据える

 このなかの3つ目を、アカデミーを通して具現化していく。U‐15を例にあげれば、サッカーの練習と並行してまず「食トレ」が実施された。原則夕方から行われる練習終了後に、子どもたちはトップチームの選手たちと同じ夕食をとっている。

 食事に関してはいわきスポーツクラブの親会社で、アンダーアーマーの日本総代理店を務める株式会社ドーム(本社・東京都江東区)が、さまざまなジャンルのアスリートに対するサポート活動を介して得た栄養へのノウハウが反映されている。

 最初は子どもたちの親も夕食をともにして、体を成長させていくうえで必須となる、栄養学に関する座学も実施された。いわきFCとビジネス・パートナー契約を結んでいる、東京西川チェーンの有限会社ヤマキ寝具(本社・福島県いわき市)による睡眠セミナーも受講した。

いわきFC大倉社長
【いわきFCの壮大な夢を語る大倉智代表取締役】

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