チーム動画紹介第50回「横浜栄コラッジオ」
2008年03月24日
未分類子どもたちも指導者も楽しめるサッカークラブを目指して
今回お邪魔したのは神奈川県横浜市にある横浜栄コラッジオ。副代表の増田善之さんと5・6年チーム監督の内藤尚樹さんにお話を伺いました。
「横浜栄コラッジオ」ってどんなチームですか?
横浜栄コラッジオの設立は2000年のことです。もともと、横浜市栄区の上郷地区内の上郷FC、FCフローラ、南戸塚SCという3つのチームが活動していました。しかし、子どもの人数の減少に伴い、3チームとも存続が危ぶまれました。そこで、各チームの指導者が集まり、チーム合併案が出ました。お互いのチームカラーを尊重しつつ、練習のやり方、練習場所などを、じっくりと半年くらいの時間をかけて話し合い誕生したのが「横浜栄コラッジオ」です。
チーム名の「コラッジオ(CORAGGIO)」とはイタリア語で”勇気”を意味します。「サッカーでもこれからの人生でも勇気を振り絞ってがんばって欲しい」との思いを込められています。
練習は土、日曜日の14時から17時までです。普段使用している旧野七里小学校(2005年、庄戸小学校と統合)のほかに、上郷小学校と庄戸小学校のグラウンドを利用しています。
クラブの指導方針を教えてください。
横浜栄コラッジオの選手は、いろいろな学校から集まって構成されているので、チームワークを重要視しています。初めて、練習に参加した子どもたちもすぐにチームに馴染めるような明るく元気な雰囲気作りを心がけています。子どもたちに元気が無ければ、我々コーチ陣が声を出してみんなを盛り上げたり、コーチ陣も練習に混ざり子どもよりもがんばって練習してみたり、子どもたちがサッカーを楽しめるような雰囲気作りを第一に考え指導しています。
試合での方針はありますか?
試合については、特に公式戦では勝つことと、子どもたちを楽しませることのバランスを常に意識しています。「公式戦では試合に勝とう!」といったチームの共通理解をもって参加していますので、公式戦はコーチ陣でポジションは固定しています。しかし、公式戦以外では、ポジションを固定しないで、子どもたちに複数をこなせるようにどのポジションも経験させています。子どもたちが苦手なところも経験して「どうすれば、もっとうまくなるか?」を考えてくれたらと思っています。それに、他のポジションの大変さも、難しさも分かりますし、いつもそのポジションを務める子の苦労も子どもたち同士で共有できますしね。
キーパーは個別で練習していましたが、ポジションを固定しているのですか?
ゴールキーパーの練習に参加していた子どもも、いつもゴールキーパーというわけではありません。公式戦については、ある程度固まってしまっていますが、練習試合ではフィールドも経験させています。クラブでは、キーパーの子どもたちは、やりたいと自分から言ってくれる子にさせて、その子たちへキーパーに関する基礎技術を教えてあげています。
指導していて悩みはありますか?
現在、指導者は24名ですが、低学年は、コーチを引き受けてくれるお父さんが少ないので、もっと参加してもらえたらなと思います。コーチになると、仕事の休みなどの問題もありますし、確かに大変ですよ。でも、私が思うのは、毎回来れなくとも、サッカーを通じて、親同士のつながりができることは素晴らしいことです。コーチも子どもたちの話題で盛り上がれると楽しいので、コーチを増やしていければと思っています。
コラッジオの目指すところは?
サッカーが、家族との共通の話題になって欲しいですね。特に、ジュニア年代の子どもを持つ世代のお父さんは、仕事が忙しくて家に帰ってくるのが遅いですよね。サッカーが対話のきっかけになって、親子のコミュニケーションが増えれば嬉しいですね。
それと同時にスポーツマンシップ(しつけ)を重要視しています。ふざけてもいい時と真剣にやる時の、メリハリを大事にしています。もちろん、きちんと挨拶のできる子どもたちになって欲しいと願っています。
編集部コメント
取材の翌日は、いよいよ「卒団式」です。11人の6年生がコラッジオを巣立っていきます。6年生のお父さんコーチも、来期からはOBコーチとなります。でも、子どもたちから見たら、どのコーチもみんな“お父さんのように見守ってくれたコーチ”なのかもしれません。
転んで泣いていた時に、真っ先に助けに来てくれたのも……。ボールを上手に蹴れた時に、喜んでくれたのも……。仲間と喧嘩した時に、顔を真っ赤にして怒ったのも……。サッカーの楽しさを教えてくれた“お父さんコーチ”ですよね。
6年生の皆さん、卒業おめでとうございます。いつまでもいつまでも、サッカーを楽しんでくださいね!
(ライター 山本 浩之)
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