池上コーチの一語一得「成長スピードがいまひとつ。どうアドバイスすれば?」

2013年05月14日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は周りの子と比べて成長スピードが遅いお子さんについてのご相談です。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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(質問者:小学2年生の保護者)

息子は年中からサッカーをやりはじめ、週2回の幼稚園クラブでのサッカー、小学校1年生の夏より土日は少年団でやっております。幼稚園クラブでは、かなり、試合中も口を出してしまっていたのですが、反省しまして少年団では口を出すのを我慢しています。ただ、どうしても自分に負けあきらめてしまっているのが分かるときは家に帰ってから、詰問してしまうこともあります。また、当初からキックを強く蹴るコツがいまだにつかめない(壁シュートでは強く蹴れたり、進んで練習したりしてますが)、ドリブルがどうしても早くできない、ボールにすばやく反応できない、ボールに早く追いつけないなどなど。本人としても、とてももどかしいようです。周囲のお友達はみるみるそのようなことができるようになっている感じもしますし、実際、審判を手伝っているときなど、うまい子からプレーに対して厳しいことを言われています。そのためか、自信を持ってプレーできず、また、前述したようにあきらめてしまったりと、それのくり返しです。本人はあまり、試合に参加できていなくても、楽しい! 行きたい! と言っているのですが、“仲間に任せすぎない”“あきらめない”“自信を持って”というようなことを、どのようにアドバイスしたり、一緒に練習したりするのか、どうすれば良いのでしょうか?

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アドバイスではなく「親側の願い」として話す
他人と比較する相対評価でなく「絶対評価」で

 ご相談の方は、お子さんへの対応がだいぶ理解していらっしゃるようです。「かなり、試合中も口を出してしまっていたのですが、反省しまして少年団では口を出すのを我慢しています」とありますね。

 おっしゃるように、子どもに対して詰問したり、責めては逆効果です。“仲間に任せすぎない”“あきらめない”“自信を持って”どれも大事なことですが、それ以上に大切なのは、お子さんが楽しくサッカーをしているかどうか、ではありませんか。まだ2年生。そこがもっとも大事なポイントです。

「周囲のお友達はみるみるそのようなことができるようになっている感じ」と書かれています。他の相談者でも非常に多いのですが、お子さんをよその子と比較しては嘆いている様子がここでも伺えます。お父さんやお母さんも、よそのおうちの親御さんと比べられたらおもしろくないですね? 年収、社会的地位、容姿。努力次第ですぐにどうにでもなるようなものではありません。とすれば、お子さんのサッカーも似たものではありませんか?

 何か実になるアドバイスをしなければ!と親が力むのは、子どもにとって逆にマイナスです。アドバイスではなく、「親側の願い」としてお話しされるとよいでしょう。

 まず「どうなりたいの?」と問いかける。ここをこうしてうまくなりたい、などと言ってきたら「お父さんはこう思うよ」と考えを述べます。例えば「すぐに技術は身につかないから、何度もやらないといけないこともあるよ」と反復練習の重要性を話してみる。

 もしなかなか上達しなかったとしても、子どもが楽しいと思っているのであれば続ければいいのです。評価の仕方も、他人と比べる相対評価ではなく、その子がサッカーを始めたころをもとにして「ずいぶんうまくなったね」と絶対評価としてほめてあげるほうが、子どもは伸びます。

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