サッカー進路選びにも活用できる! 自立心を育むコミュニケーション
2013年07月18日
コラムジュニア世代が進路について悩む時期は、まさに思春期。実は、この時期のサポート次第で、しつけのやりなおしをしながら子どもを自立へと導くことができるのです――。『子どもの心のコーチング』の著書で読者の圧倒的な支持を得ている菅原裕子さんに、「進路」と「子どもの自立」についてお話を伺いました。
文●戸塚美奈 写真●ジュニサカ編集部 イラスト●舌霧スズメ
※この記事は、2013年7月18日に掲載されたものを再編集したものです。
反抗期が始まっても、親は毅然とした立場でいなければならない!
――子どもの自立はだいたい10歳頃からと言われます。難しい年頃かと思うのですが、子どもはどんな段階を経て自立していくのでしょうか。
親がまず子育てで目指すべきは、子どもの「自立」。つまり、子どもが自分で自分をコントロールできるようになること、精神的に自立することです。子どもは精神的に自立できれば物理的にも自立できます。
「あ、これって自分の仕事だ。だからやらなくちゃ」と、行動も伴っていくものです。
その自立がいつから始まるのかと言うと、実は、赤ちゃんのとき……1歳半くらいから2歳、3歳の時期なんです。右と言えば「イヤ!」左も「イヤ!」と言う「イヤイヤ期」がありますね。それまでは100パーセント親任せだったのに、自分で歩きたい、自分で食べたいと自分の意思で動き始める。これは思春期と同じ。どちらも親から離れようとしている過程なんです。
――なるほど。とはいえ、思春期の反抗に親はショックを受けて、どうしたらいいかわからなくなることもありますよね。
反抗期が始まっても、親は「やりなさい」と言う毅然とした立場でいなければなりません。そして、親ができるのは、「やらなきゃ」と子ども自身がやろうと決心するための後押しをすることだけなんです。ところが、「やりたくない」方向、反対の後押しをしてしまっている親が多すぎます。
例えば勉強。これはやらなきゃいけないことですが、当然、子どもはやりたくない。「やりたくない」「やらなければならない」の間で、子どもたちの心は葛藤するわけです。ところが、葛藤している最中に、母親から「宿題やったの!?」と言われた途端、もうやりたくなくなってしまう。ついさっきまで自分の心で葛藤していたことさえ、やめてしまうんです。
でもこういったときに「サッカーの練習5時からだっけ? 宿題終わったら、買い物ついでに練習送っていこうか」などと親が言うと、「あ、やっちゃおう」と子どもは思うことができたりする。そんなふうに、上手な親御さんは子どもがやる方向へ決断するような後押しをするんですね。子どもは、「やりたくない」「やらなきゃいけない」という葛藤の中から、親のひと言で「やりたくない気持ち」を律してコントロールし、「やる」ことに一歩踏み出せるのです。
この経験こそ重要。この一回一回の自分の気持ちを律する経験をたくさんした子ほど、自分をコントロールするのがうまくなっていきます。
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